毎年、話題になります。
日本経団連が提供しているアンケートデータです。
企業が人材採用時に最も重視する能力として求めているのは、
2004年より連続で「コミュニケーション能力」を第1位にあげています。
不思議ですね。
なぜ、いつまでも第1位が同じ能力なのでしょうか?
なぜ、社会で求められている能力が、
長い間、同じテーマで変わらないのでしょうか?
それは、コミュニケーションの方法が、
時代とともに変わってきたからではないでしょうか?
グローバル化…
多様化した価値観…
間もなく訪れるであろう「定年70歳時代…」。
時代とともに変わったことが多いのに、
コミュニケーションの方法は変わっていないのではないでしょうか?
時代とともに向上する必要があったコミュニケーションスキルが、
いままだ体系化されていないのです。
長い間、コミュニケーション能力研修のテーマが変わらないのです。
「コミュニケーションの時代」という言葉を、
いろいろな場所で耳にするようになりました。
しかし、
現状のやり方だけでは、
社会が求めるコミュニケーション能力が向上しないようです。
私たちの見解ですが、
コミュニケーション能力が改善されない主な理由は、
それを向上させるテクニックを勘違いしているからです。
誤ったトレーニングの弊害が存在しているのです。
一昔前から注目されているコミュニケーション能力研修の内容は、
叱り方、ほめ方、聴く力、質問力でした。
誤解しないで下さい。
叱り方、ほめ方、聴く力、質問力が不要なのではありません。
叱り方が注目されていたのは、一昔、ふた昔前のことです。
時には、上手に叱ることは大切なスキルです。
しかし、叱るという行為は相手を上から目線で見るという行為でもあります。
(【ほめる】という行為も、上から目線の行為です。)
私たちは相手を上から目線で見てしまう【叱る】【ほめる】という行為を、
小学校や中学校時代に先生との関わりから学びました。
それが社会に出てから部下を安易に叱ったり、
子どもを平気で叱る理由です。
最近、受講者から参加動機を尋ねると、
「上司から『君はコミュニケーションがダメと言われ』参加した・・・」と
いう理由が目立ちます。
能力のある上司だったら、
このような言い方を部下に絶対しないでしょう。
これが、
これまでのトレーニングの限界の一つです。
社会に出ていく側ばかりに問題があるのではなく、
受け入れる側(上司、管理者、親、先生たち)に問題があるのです。
また、最近はテレビやマスコミで定期的に取り上げられるコーチング。
自立した社員を育てるには、
自ら『気づき』『変化する力』が大切です。
そこで注目されたのが『気づき』を促進させる質問力です。
質問力の代表格がコーチングです。
私たちトレーナー協会には日本を代表する組織やコーチから、
コーチングを学び、
国際的なコーチの資格を有する者も存在します。
だからこそ、自立型の人格を育てるにはコーチングが有効なことを熟知しています。
しかし…
日本に存在するコーチは、
クライアントである相手がコーチという存在に合わせて、
コミュニケーションをしてしまっている現実に気づかない方が多いようです。
そして、
気づいていても、その対処法が体系化されていないのです。
だから、コーチングがリーダー層にしか効果的でないことは、
すでに明らかな事実です。
有名なプロコーチたちが自ら、
「コーチングはやる気のある相手にしか機能しない…」と、
コーチングがごく一部にしか効果的でないことを公言しています。
しかし、
コミュニケーションの大切な目的の一つは、
「やる気を失いかけている相手」
「目標、目的を見いだせないでいる相手」
「自分を見失っている相手」
と向き合うことです。
ですから、現状のコーチングには大きな限界があるのです。
しかし、誤解しないでください。
自立した人間を育てるには、
自ら『気づき』『変化する力』が大切です。
その時にはコーチングが有効になります。
本来、部下や子どもを叱ったり、ほめたり、
話を聞いたり、コーチングする目的はどこにあるのでしょう?
それらの目的は、
相手に【気づいてほしい】【成長してほしい】【自立してほしい】からです。
そして、自ら問題解決していく力を身につけてほしいからです。からです。
それが目的なら、もっといい方法があります。
20世紀最大の知の巨人。
ピーター・ドラッカー氏が言うように、知識社会になりました。
時代とともに社会が変わりました。
まわりの尊厳を大切にして、パートナーとして関わる知識社会といわれる今。
『叱り方』『ほめ方』『質問力』がコミュニケーション研修の主流では、
成功しないのです。
今の社会に必要なコミュニケーション能力を学びましょう。
時代に合ったスキルを身につけましょう。
私たちは、
時代が求める4つの能力をテーマに、
コミュニケーショントレーニングを実施しています。
1.気づく力
2.寄り添う力
3.関係性を構築する力、
4.自己開発する力
コミュニケーションの力が生活を向上させます。
人生を成功させるのです。
私たちトレーナー協会が大切にしていることです。
学ぶ目的として資格取得は大切ですが、
私たちトレーナー協会は継続学習を奨励しています。
ご存じのとおり理由は明確です。
資格を取得しても日常で実践できない知識は価値がありません。
知識は実践することで知恵となり、それぞれの人生を成功に導きます。
私たちトレーナー協会からのお願いです。
人生の価値を彩るコミュニケーションを学び続けてください。