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【解説】人間関係をよくしたい! けど、心理を学ぶ人ほど人間関係が壊れる|なぜ、真剣に心理を学ぶ人ほど、人間関係が壊れるのか? なぜ、コミュニケーションをあきらめてしまうのか?

一般財団法人日本コミュニケーショントレーナー協会

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【解説】人間関係をよくしたい! けど、心理を学ぶ人ほど人間関係が壊れる|なぜ、真剣に心理を学ぶ人ほど、人間関係が壊れるのか? なぜ、コミュニケーションをあきらめてしまうのか?

人間関係で失敗する人の特徴

感情を相手にぶつけてしまう

相手の反応に対し、つい感情的になってしまい、大きな声を上げてしまったり、怒ってしまったり。

あなたにも、そのような経験はありませんか?

同じことを伝えるにしても、伝え方次第で相手の反応は変わってきます。

また多くの人が「それは分かっているのだけど感情をコントロールできなくて、つい、カッとなってしまった」

と言いますが、それは間違いです。

あなたは怒っているときでも、大切な電話が掛かってきたら、普段通りに電話に出ることができるのではないでしょうか。

実際には感情をコントロールできるけれども、していないのです。

感情を相手にぶつけるのは、あなたの「目的」のために、あなたが選んだ結果です。

この場合、「怒りによって相手を支配できる」とか「大きな声を出すと相手が萎縮して言うことを聞かせやすくなる」

「私をガッカリさせたことを反省して同じことをしないで欲しい」など、目的があるからこそ感情をぶつけています。

感情を利用して、相手を自分の思い通りに動かそうとするような関係性では、人間関係はうまくいきません。

感情を抑え過ぎてしまう

感情を抑え過ぎてしまうことも問題です。コミュニケーションは言葉だけでは伝わらないからです。

ニコニコしながら伝える「ありがとう」と、怒った顔で伝える「ありがとう」では、

同じ「ありがとう」ですがその意味は違ってくるはずです。

正確に伝えようとするなら、言葉だけで伝えようとするのではなく、

言い方、口調、声の大小、表情、身振り手振り、様々なことが大事になってきます。

これらを「非言語のコミュニケーション」といいます。

私たちは、相手の言葉をそのまま受け取って、相手が何を言っているのかだけではなく、

相手の非言語のコミュニケーションから、何を言おうとしているのかも理解しようとします。

感情を抑え過ぎるということは、コミュニケーションの機会を減らす行為となってしまうのです。

自分はコミュニケーションができると思っている

コミュニケーションの達人は、1%未満といわれています。

コミュニケーションの達人とは、相手から「この人と話せてよかった。またこの人と話したい」と思われる人のことです。

コミュニケーションとは、相手に心地よく受け取ってもらうことです。

自分の関心ではなく、相手に関心を持ち、相手と心の架け橋ができることです。

相手と会話をする頻度でも、単なる情報交換でもありません。

「自分はコミュニケーションができる」と思っている人は、本当にコミュニケーションができているのでしょうか?

  • 自分の話したいことを中心に話題を展開していませんか?
  • 自分が聞きたいことではなく、相手が話したそうにしていることについて質問していますか?
  • 相手から頼まれたわけでもないのに、こうするべきだなどと余計なお節介を焼いてはいませんか?

そもそものコミュニケーションを勘違いし、自分中心に考えてばかりいて、

相手に寄り添う気持ちがなければ、人間関係はよくなりません。

相手がコミュニケーションをできると思っている

コミュニケーションで難しいのは、伝える側と受ける側で同じものを見ていても、

それぞれが同じように受け取るとは限らないことです。

それにも関わらず、私たちは、自分の尺度でものごとを考え、

自分が見たものを相手も見ているという思い込みをしてしまいます。

例えば、「この資料を急ぎでまとめてくれないか?」と、上司が部下にお願いした場合、

上司が思う「急ぎ」は、1時間後、2時間後、今日中かもしれません。

一方、部下が思う「急ぎ」は、今日中、明日の午前中、明日中かもしれません。

具体的な時間を確認せずに、1時間後と期待した上司が「資料の進捗はどう?」と部下に聞いて、

「まだ、手をつけていません」と言われたとしても、本来、何も不思議ではないはずなのに、

上司からは「早くやって欲しかった」と不満が出てしまうわけです。

特に私たちは、距離の近い人たちに対して「分かってくれて当たり前」という期待値が上がり、

自分の考えを押し付けがちになります。

コミュニケーションとは、相手に心地よく受け取ってもらうことです。

自分がボールを投げるときには、相手が心地よくキャッチできるように投げる必要があります。

心理学とコミュニケーションの違い

 『私』が主人公の「心理学」とは?

「心理学」とは、すべての人間が持っている心の仕組みを、一般法則として理論的に研究し、解明していく学問です。

実用性以上に、基礎となる根本的真理の探究に重点をおきます。

心理学では、心には「自己概念」「認知」「感情」があり、特に自己概念の占める割合が大きいといわれています。

自己概念とは、自分についての知識や特徴の理解のことです。自己イメージや自尊感情や理想なども含まれます。

つまり、人には「自分について知りたい」という欲求があり、

人は皆、自分が思っている以上に、自分を中心に考えがちであるということです。

例えば、子どもの七五三の記念で撮った家族写真や、親族の結婚式の集合写真を確認するときに、

主役の子どもや新郎新婦ではなくて、真っ先に自分を探して、どう写っているかを確認していませんか?

試験の前に、周囲の人に「全然勉強してない」と言ってしまった経験はありませんか?

この行為を心理学では、自尊感情を守るための行為とされています。

試験の結果が悪かったとしても「勉強しなかったせいだ」と言い訳ができるし、

反対に結果がよければ「勉強しなくてもできた」と自分の能力を高く評価できるからです。

心理学を学ぶと、それまでは気がつかなかった自分の一面を理解していくことができます。

自分を理解し、自分と向き合う。それを踏まえ、これからはどうしていけばいいのかという自己決定の手助けとなります。

心理学は、私が「私の人生の主人公」として、力強く生きるための学びなのです。

『相手』が主人公の「コミュニケーション」とは?

一方、「コミュニケーション」は「相手」が主役となります。

コミュニケーションとは、相手に心地よく受け取ってもらうことだからです。

そもそも相手がいなければコミュニケーションは成立しません。

相手は「相手の人生の主人公」であり、相手が主人公である世界観を尊重し、その世界観に寄り添うことになります。

コミュニケーションは、相手に何らかの「要求」を持っています。

要求とは「あることについて知って欲しい」「理解して欲しい」「共感して欲しい」「ある行動をして欲しい」などです。

何かしら状況を変えたいと思うから、私たちは相手とコミュニケーションをとるのです。

その要求が、相手の期待(価値観、要求、目的など)と合っていれば、相手に伝わります。

しかし、相手が期待していたものではない場合、その要求は反発され、受け入れられません。

そもそも、人は期待していないことには意識が向かないため、その要求は相手にうまく伝わらないのです。

コミュニケーションが難しいとされるのはこの部分です。

相手に要求して何かを変えたい場合、それは、相手の期待の範囲内で行われる必要があります。

そのためには、相手の期待を知る必要が出てきます。

また、相手の期待と異なる場合には、まずは自分の話に意識を向けてもらえるような関係性を作ることが重要となります。

相手と心が通じた状態で、相手の期待と自分の要求を満たす部分を探っていくのです。

主人公が相反するから人間関係は壊れる

冒頭で、真剣に心理学を学ぶ人ほどコミュニケーションに失敗し、人間関係が壊れてしまうとお伝えしました。

なぜ、このようなことが起きるのでしょうか?

なぜなら、心理学の主役は『私』、コミュニケーションの主役は『相手』だからです。

心理学を学んだ人の傾向として、自分の気持ちを理解したように、相手の気持ちを理解しようとします。

そうです。相手の気持ちを理解しようとして失敗するのです。

相手のことを心配し、もっとよくしてあげたいと思って失敗するのです。

自分の視点で相手の気持ちを想像し、自分の主観で相手の問題を受け取り、

自分の考えを心理学の一般法則と照らし合わせて、アドバイスをしてしまいます。

相手がそれを期待し、求めていることなら問題はありません。

しかし、相手の期待するものはないのにもかかわらず、

自分主体の考えで、相手を変えようとするような関係性では、人間関係はうまくいきません。

よかれと思ってやっていることなのですが、これは単なる自己満足です。

コミュニケーションは、相手に心地よく受け取ってもらうことです。

極端な言い方をすると、相手の気持ちを理解する必要はありません。ただ相手の気持ちに寄り添えばいいのです。

例えば、「会社でトイレットペーパーを交換したときに、端を三角折にしておいたら、

先輩に『汚い手で触っているもしれないから気持ち悪い』と言われて傷ついた」という話を聞いたとき、

仮にあなたもその先輩と同じ意見だったとしても、

無理に相手に合わせる必要も、相手の気持ちを理解しようとする必要もないということです。

「そう、傷ついたんだね」「もしも私があなたの立場だったら同じように感じるかもね」などと、

ただ相手の気持ちに寄り添いましょう。

それで相手は、話を聞いてもらえたと感じて満足するかもしれないし、傷ついた気持ちが癒えるかもしれないし、

ちょっと落ち着いて「先輩みたいな考えもあるのだな、次は周りの気持ちも考えてみよう」と、

勝手に意見が変わってしまうかもしれません。

コミュニケーションは相手が主役なので、ここは相手に任せるしかないのです。

間違っても、あなたの考えや一般的な考えを押しつけてはいけません。

これをしてしまうと人間関係は壊れてしまいます。

心理を学ぶメリット

感情の取り扱い方を知ることができる

心理学では、感情をコントロールしたり、そもそもそのような感情が出てこないようにしたりするなど、

感情の取り扱い方法を学ぶことができます。

先ほど、相手に感情をぶつけることにも目的があるとお話ししました。

私たちは小さい頃から、泣いたり、拗ねたり、怒ったり、悲しんだりといった感情を利用することで、

親や周りの大人を思うように動かしてきました。

それが「成功パターン」として、私たちに記録されています。

そのため、感情を利用して、相手を自分の思い通りに動かそうとしてしまうのです。

ここを意識するだけでも、感情の取り扱いは変わります。

また、「怒り」という感情は「2次感情」です。

「1次感情」として、期待を裏切られた「悲しみ」や「落胆」があって、それにより怒りが生まれます。

つまり、1次感情の受け取り方が変われば、怒りは発生しなくなるのです。

ネガティブな考えを変えられる

不安・恐れ・罪悪感・怒り・悲しみ。多くの人が、このようなネガティブな感情をなくしたいと思っています。

でも残念ながら、これらをなくすことはできません。

何か出来事があると、それに対して感情が出てくるのは当たり前の反応なのです。

あなたが起こすネガティブな感情の中にも、何かしらのポジティブな目的があります。

ネガティブな感情や思考は、あなたを危険から守るために、とても重要な感情でもあるのです。

ネガティブになることを避ける必要はありません。

感情をなくそうとするのではなく、心理学を学び、ネガティブな感情との付き合い方を変えてみてください。

性格・人格を修正できる

性格は大きく分けて2つあります。「自分で気づいている性格」と「自分の意志に反して反応してしまう性格」です。

扱いが厄介なのが、後者の「自分の意志に反して反応してしまう性格」です。

例えば、「もっとこうすればよかった」「自分を責めてしまう」などの負の考え方が出てしまうことがこれに該当します。

過去を変えることはできません。ただ、過去の出来事の意味や解釈は変えることができます。

その出来事にも、ポジティブな目的があるとしたら、あなたの受け止め方は変わってきませんか?

その出来事からの学びが、今の自分へ、未来の自分へと繋がっていきます。

自分を知ることができる

心理学で自分を知ることによって、間違いなく、これからの人生が生きやすくなります。

  • 自分はどういう価値観を持っていて何を大切にしたいか
  • 好きなこと、得意なこと、やりたいこと
  • 自分の長所や魅力
  • ついやってしまう習慣
  • どういうときに心が揺れるか

私が幸せな気持ちで過ごすために、何を選択すればいいのか、私の心の取り扱い方法を知っていくからです。

コミュニケーションを学ぶメリット

人間関係がよくなる

繰り返しになりますが、コミュニケーションは、相手に心地よく受け取ってもらうことです。

相手に関心を持ち、相手を尊重しようとする、あなたの心は伝わります。

あなたの心が態度となり、言葉となり、相手に届くのです。

どんな態度で相手の話を聞いて、心の距離を近づけるのか。

自分がどんな言葉で家族、社会、仲間と関わっていくのか。

コミュニケーションを通して周りの人たちの可能性を広げることができ、結果として人間関係がよくなります。

コミュニケーションとは、人の在り方そのものなのです。

出来事が学びとなり、人生で成功できる

コミュニケーションを学ぶことで、よいところに視点を向けられるようになります。

人生で成功している人は、よいところに目を向けています。

よいところに視点を向けることで、「問題」ではなく、「機会」や「可能性」に注意が向くようになるのです。

人生の成功者は、このような経験を繰り返すことで、

何か問題が起こったとき「なんでダメだったのか?」と、ただ過去を責めて反省するだけではなく、

「ゴールに向かうために、別のやり方を知るチャンスである」と、出来事を学びにします。

「過去は未来のための練習」として活かし、「これからどうするか」というところに目を向けるようになります。

人間関係をよくするには?

心理とコミュニケーションの両方が必要

人間関係をよくするためには、心理とコミュニケーションの両方を学びましょう。

人は自分の主観を通してものごとを把握してしまいがちです。

その特性を理解した上で、相手が主役のコミュニケーションを学び、実践していくことは、よりよい結果をもたらします。

そして、相手に寄り添おうとする際には、ときに自分の感情が揺さぶられる機会に遭遇します。

例えば、苦手な人とのコミュニケーションです。

相手から感情をぶつけられるかもしれないし、愚痴や自慢話を延々と聞かさせるかもしれないし、

相手の言葉や態度にイラッとすることも出てくるかもしれません。

そんなとき、心理学の学びが、湧き上がった感情の取り扱いに役立ちます。

また、同じ出来事でも自分の心次第で、それをどう捉えるかは変わってきます。

「自分にも相手と同じ傾向があるから、それを見せられるのが嫌なのだ」と気がついたり、

「相手は傷ついているから怒っているのだ」と理解したりして自分の感情や相手の状況を冷静に観察できるようになると、

感情が大きく揺さぶられたままの状態で反応することはなくなります。

心に余裕があれば、相手に振り回させることなく、子犬がキャンキャン鳴いているくらいに感じられるかもしれないし、

全てを受け止めずに流して、自分を守ることもできるでしょう。

「コミュニケーションは相手が主役」であることを理解しているのであれば、

心理学で得た学びは、コミュニケーションに相乗効果をもたらします。

相手のやる気を引き出すことがコミュニケーションの目的

コミュニケーションの目的は、状況を変えるために相手のやる気を引き出し、相手を動かすこと、
成果を出すことです。

決して、自分の感情を発散することではありません。

自分の感情が揺れ動いていたとしても、その感情と取るべき行動は別のものとして
区別して考えなくてはなりません。

卓越した結果を出す人は、自分の感情をコントロールして相手のやる気に焦点を
当てたコミュニケーションをしています。

相手に寄り添う言葉は、未来を作り出す行動を喚起させます。

寄り添う言葉は、いかなるときでも周りを癒します。相手のモチベーションを
上げることができるのです。

自分の感情に任せて、自分が思ったままを口に出すのか、

相手にやる気を出してもらうために、相手への信頼を言葉にするのか
言葉一つで成果が全く違います。

相手に寄り添った言葉を掛けて、明るい未来を作り出す行動へ促しましょう。

自分を安定させる心理を学ぶことが、人間関係の基盤

あなたは、今、気持ちに余裕はありますか?

気持ちに余裕があるときは、他の人に対して温かい気持ちで対応することができます。

相手から気になる言葉や態度があっても、むやみに気にしたり振り回されたりすることもありません。
あなた自身が、気持ちに余裕のある、安定した状態であることは、コミュニケーションの
土台となります。

この土台がなければどんなテクニックを学んでも、人間関係はうまくいきません。
人と上手に付き合うためには、まずは自分自身が幸せで、安定していることが大切なのです。

ぜひ、心理学を学び、コミュニケーションの土台をトレーニングしましょう。

まとめ

私たちのあらゆる悩みは、対人関係から起こります。
あなたが人間関係をよくしたいと思っているのであれば、心理学とコミュニケーションの両方を
学びましょう。

コミュニケーションとは、相手に心地よく受け取ってもらうことです。
相手に関心を持ち、相手が主役のコミュニケーションを行いましょう。

また、心理学は、自分自身や感情の取り扱いを知ることで
自分の気持ちを安定させることができます。

他の人に対して温かい気持ちで対応できる安定した状態は、コミュニケーションの土台となります。
ぜひあなたも、心理学とコミュニケーションを学び、よりよい人間関係を築いていきましょう。

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