心理学とエビデンス
投稿日:2022年10月25日 / 最終更新日:2024年7月1日
エビデンスベースド心理学とは?
![](https://www.communication.or.jp/wp/wp-content/uploads/2022/03/3383356_m.jpg)
Evidence-based Medicine(科学的根拠のある医療)
この言葉を聞いたことはあるでしょうか?
EBMと略される用語なのですが、これは単に研究結果だけに基づいたものではありません。
医療者の経験だけではなく、患者さんが大切にしている事(価値観)を受容しながら
対象の患者さんにとって最善の医療を提供する。というものです。
そして、医療だけではなくて臨床実践分野でも
Evidence-Based Practice(EBP)として普及しました。
しかし、心のテーマのエビデンスを見つけるのは簡単なことではないはずです。
心理教育の重要性
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心理教育とは?
wikipediaによると、精神保健問題を抱える患者本人および家族に対して、
エンパワーメントおよび最善の対応法を教える患者教育である。との事。
もちろん、専門的な分野のテーマに関しては
専門家(医療機関・・・等)にお任せするのが一番の対処方法です。
そして、悩みがあるのであればカウンセラー、コーチだけではなく
家族や身の回りの方がお手伝い可能な範囲で支援をしていくことも大切。
クライアントが心に抱えるテーマの大きな支えになるのではないでしょうか?
精神分析や力動的セラピーはその構造や目的から
エビデンスベースドの土台に乗りにくく、効果研究をしにくいという特性がありました。
しかし、最近では徐々に効果研究の論文が出てきています。
(ギャバード(著)「精神力動的精神療法―基本テキストDVD付」岩崎学術出版社参照)
カウンセラー、コーチ、セラピストを目指されている方は
今の時代、エビデンスベースドに基づいた学習をしていくことは必要だと思っております。
受容、問いかけ、話の聞き方、ワーク・・・など
面談するときのスキルも重要ですが、正しい知識を身に着けていなければ
せっかくの素敵なスキルが空回りしてしまうかもしれません。
当協会では、コミュニケーションの主人公は受け手
カウンセリング・コーチング・セラピーの主人公はクライアント
この様に定義させていただいております。
これに関しては、上記に記載したEBMにもある
患者さんが大切にしている事(価値観)を受容しながら
対象の患者さんにとって最善の医療を提供する。
これと一緒です。
私どもは医療機関ではないので治療行為は行っておりませんが・・・
日々、心の専門知識や求められるスキルは進化していきます。
学ぶことで沢山気づくこともありますから、興味がある方は心理教育を調べてみてください。
エビデンスはないけれど・・・
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心のテーマに関して、多くのカウンセリングやコーチングの学び
また、https://www.nlpjapan.jp/ こちらでお伝えしている
アメリカ生まれの実践心理学NLPでは今のところ中々エビデンスのデータはありません。
しかし、エビデンスベースドの考え方やトレーニングに関しては
名称は違えど、対処法として酷似しているものがいくつかあります。
当協会が行うトレーニングも現在の世の中に柔軟に対応できるように
エビデンスベースドに基づいて作成しました。
興味を持っていただけましたら
講座一覧から、ご自身が学びたい分野をご検討いただけると幸いです。
https://www.communication.or.jp/communication-course-list/
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。
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