安い言葉が安い人生にする。正しい言葉が豊かな人生にする。
投稿日:2025年7月10日 / 最終更新日:2025年7月9日
それは、自分の価値を自分で高める方法。
それは、言葉を選ぶ力。
難しくなんかない。
「言葉を大事に生きることが、人生を大事に生きるということ」 池田晶子
※はじめに。私は自民党員でも、反自民でもありません。
情けない。
先日、自民党元幹事長がBSテレビに出演していた。
そこでは、都議選で自民党が負けた最大の原因を聞かれていた。
その時の彼の言葉。
「場当たり的……」 ➡ まさに君のこと
「ろくに考えないで言う……」 ➡ まさに君のこと
「根幹にあるのは政治とお金の話……」 ➡ まさにそれで君が衆院選で落ちた
その後、推薦する自民党総裁候補は?と質問された。
「まともな方ですよ。背が高いしね……」➡ 背が高いとまともな方の関連は?
「国民を愚弄する政策をやっちゃダメ……」➡ あなたの言葉そのもの?
薄っぺらい。
本当に薄っぺらい。
たまたま一緒に見ていた家族が、
「こんな人だったんだね」と、
薄っぺらいと知っていたんだ。
お父様は力強い言葉で著名な方だった。
それなのに、彼の言葉は軽い。
自民党の重鎮だったはず。
その品格が、全く感じられない。
所属している自民党の悪口を連発。
それなら、離党すればいいのにね。
政界引退を発表したから、本音が出ちゃうんだね。
それまで建前で政治家をやっていたんだ。
ご自身でバラしてどうするのよ。
自分で自分の所属する党の信用を落としていることに気づけないのかな。
見ていて、本当に情けない。
そりゃ、選挙で落選する。
大きな声で叱られた。
「最近、ダメなんです」
「仕事がうまくいきません」
「去る者は追いかけません」
安い言葉を私が言うと、
その場で怒鳴られたっけ……。
もう、30年近く前かな。
「椎名君、今なんて言った!」
私は、何が悪いのか。
分からなかった。
当時、言葉の力を知らなかった。
言葉が、感情を左右すること。
言葉が、考え方そのものであること。
言葉が、人間を変容させること。
言葉が、生きる力そのものであること。
言葉が、その人の人格そのものを表すこと。
言葉が、人生そのものだということ。
まったく、
知らなかったんだよ。
「正しい言葉で人は変容できる。」って伝えても、真剣に受け止める人は皆無に等しい。
「現実は、こんなものだ」
安い言葉の代表だ。
この言葉の意味するところは、
理想と現状にギャップがあることには気づいているということだ。
すると、「現実は、こんなものだ」と言っちゃうのは、
理想を手にする努力を諦めるのか。
現実というよく分からないものを、できない言い訳に使うのか。
どちらかでしょう。
もし、理想を追求する努力を放棄してしまう。
現実という言い訳で、
自分が努力しない選択をする言い訳をしているんだ。
あーぁ。
これじゃ幸せになれない。
だって、努力を幸福と言うらしいから……。
なぜ、安い言葉を吐き出してしまうのか?
言葉で、心の状態が変わることは誰もが知っている。
「ワクワクして楽しい」と言えばそういう気持ちになる。
「アイツ、ふざけんなよ」と言えば、イライラできる。
「しょうがない」といえば、心がリセットされる。
重要なことだ。
言葉が現実をつくるんだ。
なぜ、安い言葉を使うのか。
一つ目の理由は、「言葉が現実をつくる」という本当のことを知らないからだ。
常識を知らないんだ。
常識とは、誰にとっても正しいこと。
だけれど、安心してほしい。
誰にとっても正しい常識を知っている人は、ほぼ皆無だ。
私も知らなかった。
そして、まわりで本当の常識を知っている人は、やはりごく稀だ。
安い言葉を使ってしまう理由の二つ目。
それは、常識を考えないから。
「安い言葉とは何か?」
「なぜ、安い言葉が自分を安くするのか?」
「誰にとっても正しい常識とは何か?」
常識を問うんだ。
誰にとっても正しい常識を考えるんだ。
自分の価値を下げる安い言葉に注意しよう。
誰にとっても正しい言葉を使おう。
それが自分の価値を自分で高める方法だ。
自分の価値は、自分で高めることができるんだ。
だから、よく考えるんだ。