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「対人関係」「人間関係」はコミュニケーションの基本テーマ

「対人関係」「人間関係」はコミュニケーションの基本テーマ

投稿日:2015年8月7日 / 最終更新日:2025年4月9日

 

「苦手な相手と一緒にいるのがつらい…」

「自分の気持ち、考え方が伝えられない…」

「話が続かなくて、沈黙に耐えられない…」

「人前で過度に緊張してしまう…」

「楽しい会話の輪に入れない…」

 

私たちトレーナー協会の講座には、さまざまなテーマの方が参加されます。
「対人関係」「人間関係」、これらはコミュニケーションの基本テーマです。

 

ここでは、対人関係、人間関係のテーマの対処方法についてご紹介します。

対人関係、人間関係の悩みとは?

サン=テグジュペリの書いた有名な童話『星の王子様』の中に、このような一節があります。

「本当の贅沢というものは、たったひとつしかない。それは人間関係に恵まれることだ」

お気づきですか?
コミュニケーションで悩んでいる方のテーマは、少なくとも『星の王子様』が出版された80年前から変わっていないのです。

対人関係の悩みとは?

そもそも、「対人関係」と「人間関係」のちがいはなんでしょうか。

対人関係とは、特定の個人との関わり合いの状態を表す言葉です。
それに対して、人間関係とは、集団や組織内において、人同士がどのように関わり合っているかということを指します。

対人関係も人間関係も、人同士の結びつきや関わり合いについての言葉ですが、人間関係の方が広い意味で使われます。
「対人関係の悩み」という場合には、特定の個人との関わり合いで悩んでいる状態を指します。

人間関係の悩みとは?

職場、学校、コミュニティの中での悩みは、「人間関係の悩み」と表現します。

「人間関係以外に問題は起こらない」というのは、一世を風靡したアドラー心理学の一節です。
アドラー心理学が成立したのは1911年。今から100年以上も前です。
先ほどの『星の王子様』の一節でも、アドラー心理学でも、共通する悩みは同じ人間関係に関することです。

日本でも、『古事記』や『万葉集』に人間関係に悩む古代人の悩みが描かれているのだとか。
もしかすると、1000年以上前から、 コミュニケーションの悩みは同じだったかもしれません。

当たり前のことですが、誰もが人間関係のテーマを持っています。
しかし、長年多くの人が同じテーマを持ちながら、根本的な解決がなされていない方が多いのが事実です。

なぜ、こんなにも長い間、同じテーマを持ちながら解決することが出来ないのでしょう?

それは、問題解決をしようとするからです。
実は、人間関係の悩みをなくす方法はありません。
あるのは克服法や対処法なのです。

対人関係、人間関係の悩みで成長できたのはどんなとき?

ここでは、対人関係や人間関係の悩みで成長できたエピソードについてご紹介します。

対人関係の悩みで成長できた【職場編】

上司との関係で悩んでいました。
小さな疑問点の相談や方向のすり合わせをしたくても、上司はいつも忙しそうで、私は話しかけるタイミングを探していました。
また、たとえ相談できても、上司がぶっきらぼうで大きな声で話すため、委縮してしまい、伝えるべきことを伝えられずに困っていました。

そんなとき、コミュニケーションについて学ぶ機会があり、私の中に上司への苦手意識があることに気が付きました。
学ぶ中で、その苦手意識の原因は、私の兄への思いが関係していることがわかってきました。
私は5つ上の兄と不仲で、その兄への気持ちを上司に向けていたことがわかりました。

兄との関係を丁寧に振り返り、上司と兄はちがう人間だと納得してからは、以前より話しかけやすくなりました。
毎朝、上司に大きな声であいさつをすることを継続しています。
職場全体の雰囲気も、よくなってきたように思います。


上司と部下、同僚など、職場の対人関係に悩みを持つ人は多いようです。
対人関係で苦手意識がある場合、過去の体験などが原因で、必要以上に相手を怖がってしまったり悪いイメージを持ってしまったりすることがあります。
コミュニケーションは双方向のものですから、片方が一方的にネガティブな気持ちを持っているとうまくいきません。

さまざまな視点から自分の見方を変えることで、解決できる場合があります。
また、小さな行動を変えるだけでも、大きな変化が起きることもあります。
まずは身近なところから変えていきましょう。

新しい人間関係を持てた【子育て編】

ママ友との関係で悩んでいました。
子ども同士の仲がよいグループで家を行き来して遊ぶようになったのですが、あるお子さんが勝手に冷蔵庫を開けたり、二階に上がったりするので困っていました。
その子のママは全く注意をしないので、モヤモヤしてだんだん家に来てもらうのが嫌になってしまいました。

あるとき、私がそのお子さんに注意したところ、その子のママから無視されるようになり、同じグループのママ友からも、よそよそしい態度をとられるようになりました。

そんなとき、コミュニケーションについて学ぶ機会があり、仲直りの方法を知りたいと思って相談しました。
そこで自分の気持ちを深く掘り下げていったところ、もともとそのグループとは価値観が合わないということに気が付きました。
おかげで今は新しいママ友ができ、楽しく過ごすことができています。


人間関係の悩みは、思い切ってコミュニティを変えてしまうというのも対処法のひとつです。
とくに子育て中は、安全意識や衛生観念など、お互いに譲れない価値観があるため、人間関係の悩みも深くなりがちです。
相手を変えようとするよりも、環境を変えてしまった方がうまくいくこともあります。

また、「一番大切なのは、我が子とママの笑顔と健康」というように、優先順位をしっかり持って、周りに振り回され過ぎないように距離を置くのも大切です。

対人関係が改善した【夫婦編】

子どもが生まれてから、家事の分担や育児の方針でぶつかることが増え、夫婦関係がギクシャクするようになりました。
いつも私が文句を言い、夫は黙って別の部屋に行くというパターンになってしまい、「本当はちゃんと話し合いたいのに」と残念に思っていました。

そんなとき、コミュニケーションの講座を受講して、考え方が変わりました。
私は、「やってほしい、こうしてほしい」と思っているだけで、具体的に何をしてほしいのかを夫にきちんと伝えられていませんでした。
また、夫の家事のやり方に対し、「もっとこうしてほしかった」と文句を言ってしまい、その言葉が夫のやる気をそいでいることもわかりました。

家事や育児を分担するときは具体的にお願いし、お互いに感謝を伝え合うことで、夫も自主的になり、家庭の雰囲気もよくなりました。


夫婦関係や親子関係など、身近な対人関係では、一度悪いパターンにはまってしまうとなかなか抜け出せないという悩みを持つ人も多いようです。
自分のコミュニケーションの癖に気が付き、もしそれが悪いパターンを引き寄せている場合は、いつもとちがう声掛け、表情など、やり方を変えてみることをおすすめします。

コミュニケーションは相手が主人公です。
自分が発した言葉や行動が、相手にどのような影響を与えるのかを考えて、変えていくようにしましょう。

対人関係、人間関係の悩みを解消するコツとは?

コミュニケーションの基本テーマである「対人関係」「人間関係」の問題には対処法があります。

それは、「人格を研く」ことです。
なぜならば、「人格を研く」ことができれば、「対人関係」「人間関係」の悩みを学びにかえることができるからです。
これは、あの世界的ベストセラー『7つの習慣』のメインテーマです。
ぜひ、対処法を身につけてください。

対処法を身につけ、上手に向き合うことができるようになれば、「対人関係」「人間関係」で過度に悩むことがなくなります。

今すぐの解消は少ない

人間関係の悩みの対処法を身につけることは、容易にはできません。
人格を研くためには、その行動や思考を習慣化する必要があるためです。

一般的に、読書、日記、勉強などの「何かをやる」という『行動習慣』は、約1ヶ月で習慣になるといわれます。
それに対し、禁煙、運動、早寝早起きなど、「身体のリズム」に関わる『身体習慣』は、約3ヶ月で習慣になるといわれています。
そして最後に、プラス思考や論理的思考、完全主義の脱却などの「考え方やものの見方」に関わる『思考習慣』の習慣化は、6ヶ月以上かかるといわれています。

習慣には、比較的容易に身につくものと、身につけるのが難しいものがあります。
人格を研くことに関わる「考え方やものの見方」に関わる『思考習慣』を習慣化するのは、ほかの習慣に比べてとても難しいものです。
このことからも、人間関係の悩みを今すぐに解消するのは、容易ではないということがわかるでしょう。

中長期的な視点を持つ

人格を研くためには、中長期的な視点を持つことが大切です。
とくに、半年以上かかる思考習慣を変えるプロセスでは、途中でやめてしまうことが最も多いパターンです。

このため、短期的な目標ではなく中長期的な視野を持ち、モチベーションを下げないようにじっくりと取り組むことが大切です。

これまで、どんなときに成長してきたのか?

人格を研くにあたって、過去の成功体験を参考にすることで、自分にとって効果的なアプローチを見つけることができます。

たとえば、ダイエットのやり方ひとつをとっても、人によって成功体験はさまざまです。
運動をメインに成功した人もいれば、食事の改善によって成功する人もいるでしょう。
さらに細かく見ていくと、運動の中でも一人で黙々とランニングをすることが向いている人もいれば、多くの人と触れ合いながら音楽に合わせて身体を動かすエアロビクスが向いている人もいます。

「自分がどんなときに新しい習慣を取り入れてうまくいってきたか」ということは、人間関係の問題を解決する場合にも非常に参考になります。

あなたはどんなときに成長してきましたか?
思い出してみましょう。

ストレスや試練が人を成長させる

ここで大切なことがあります。
それは、ストレスや試練が、人を成長させるということです。

かつて、ストレスは体や精神によくないものとして排除されてきました。
しかし、最新の研究によって、ストレスが人を成長させるポジティブな面を持っていることが分かってきました。

ストレスと上手に向き合うことで、自分自身を成長させていくことができるのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
対人関係や人間関係についての具体的な悩みや、悩みを解消するコツ、成長エピソードなどをご紹介しました。

対人関係や人間関係の悩みは、コミュニケーションを学び人格を研くことで克服できることがあります。
興味のある方は、ぜひコミュニケーションを学んでみてください。

著者プロフィール 椎名規夫(公認心理師、NLPトレーナー)

一般財団法人日本コミュニケーショントレーナー協会 代表理事
経歴:社団法人取手青年会議所 1999年理事長

1961年生まれ。茨城県取手市出身。

「変われなければ心理学ではない!」をスローガンに、心理の国家資格『公認心理師』の知識を活かして、日本で唯一、科学的根拠のある心理学をベースにしたコミュニケーションスキル(コーチング、カウンセリング、メンタリング、セラピー、コミュニケーション能力、コミュニケーション心理学)を提供。

エビデンスベースド(科学的根拠のある)心理学とコミュニケーション能力こそが社会人、ストレス社会、人生100年時代に役立つスキルと確信してトレーニングを実施中。

  • 総務省 「コミュニケーションの基礎に関する研修」
  • 全国6万社が加盟する厚生労働省の労働基準局所管特別民間法人『中央労働災害防止協会』にてコミュニケーション技術力研修担当10年以上
  • 労働基準監督官(国家公務員)合同研修でメンタルトレーニング・コミュニケーション技術担当
  • 独立行政法人教職員支援機構にて全国の小・中、高等学校の教員向けコーチング講座担当など
椎名規夫トレーナー

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