素直になれない
投稿日:2023年5月18日 / 最終更新日:2024年7月1日
素直になれない理由
![](https://www.communication.or.jp/wp/wp-content/uploads/2023/04/25904935_m.jpg)
「素直になれない人の特徴」っていうのは、本やwebで調べると沢山の情報が出てきます。
シンプルに素直になれない理由をお伝えします!
素直になれない人は、「素直にならないこと」をこれまでに体験(勉強)してきたからです。
昨日、今日で学んだことではありません。
幼い頃に、両親・祖父母・兄弟から学んできたパターンかもしれません。
いくつか事例をお伝えしましょう。
恋人に素直になれないA子さんの例
A子さんの悩みは、一緒に住んでいる恋人に素直になれないこと。
本当は、愛情いっぱいの肯定的な言葉を伝えたいと思っているのに・・・
気づいたら相手を「否定」するようなネガティブな言葉を掛けてしまうことに悩んでいました。
「本当は、彼に甘えたい」「彼に優しくしたい」そんな気持ちを持っている中で
わかっていても否定的な言葉を掛けてしまう彼女は、お辛い思いをされていたでしょう。
そして、彼女には幼い頃に学んだ出来事がありました。
鮮明に覚えていると仰っていましたが、物心ついたころに「お母さんのお手伝いをしよう!」と思い
洗濯物を畳んでいるお母さんの横で、見様見真似で洗濯物を畳んだそうです。
しかし、慣れない作業なので上手くできない
それを見ていたお母さんが大声で「出来ないなら、余計な事しないで!」と怒ったそうです。
彼女は、こうも話していました。
「私の母は、私がすること、考えていることに否定から入っていました。」
お母さんは、きっと彼女に不幸になってほしくなかったはずです。
幸せになってほしいからこそ「甘い考えや中途半端な気持ちだったらやめなさい!」と
そんな気持ちが、「否定的な言葉」となって彼女に伝わったのです。
まとめると、否定するコミュニケーションを幼い頃に学ぶと
心を許した相手、大切な相手、身近な人であればあるほど素直になれない。
こういったことが起こり得ます。
部下に素直になれないB男さんの例
B男さんの悩みは、「優しくしないといけないのに、優しく出来ない」とのことでした。
彼の場合は、「特定の人」にどうしても怒ってしまう。
「強く言い過ぎて、後から謝ろうと思っても、素直に謝ることが出来ない。」とのこと。
教えてもらった情報によると、「特定の人=すぐ誰かに頼る人」を指していました。
B男さんは、幼い頃、ご両親が忙しく遊んでもらった記憶がほとんどないそうです。
また、年の離れた弟がいたので、お兄ちゃんとしてしっかりと面倒をみていました。
そして、わからないことを両親に聞くことが中々できなかったそうです。
「忙しそうにしてるのが子どもながらにわかったから、頼りたいけど聞けなかった。」と仰っていました。
一回だけ「ママとパパと遊びたい!」と伝えたら「そんな暇ないの!」と言われた経験もあるそうです。
彼の場合「本当は、甘えたかったけど甘えられなかった」「頼ることが出来ないから自分で解決してきた」
そういった経験をしてきたからこそ、「人に頼ろう」とする人を見ると「怒り」が出てくるのでしょう。
それは「悲しみ」という感情からきているものでした。
コミュニケーションを学んでも素直になれない
![](https://www.communication.or.jp/wp/wp-content/uploads/2023/04/25380216_m.jpg)
素直になるために「コミュニケーション」を学ぼうとします。
ただし、上手く変化できるかは、微妙な所です。
理由として、「心のテーマ」の方が強いのです。
多くの方が、素直になりたい=素直じゃない心を無くしたい。
この様に考えています。
ここで質問です。
これまで「私、素直じゃない」と気づいていなくても、気づいていても
変化できなかった理由はなんでしょうか?
それは、これまで素直じゃない心で良いことも沢山あったから!
心のテーマを整理できていないとき、コミュニケーションで無理やり素直になっても
きっと辛いのではないでしょうか?
素直になっても、相手を傷つけたり、不快にさせたりします。(笑)
素直になれない=そんな自分が嫌だ。こっちの方が強いのではないでしょうか?
素直になれない=そんな自分が好き。これなら、問題を感じなさそうですね。
問題は「自分の心」に隠れています。
そして、自分の問題に「素直」に向き合っている「私」に気づいてみましょう。
抱えている問題以上に素敵な内面が見つかるはずです。