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【解説】誤解される人の特徴と対策とは?

一般財団法人日本コミュニケーショントレーナー協会

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【解説】誤解される人の特徴と対策とは?

「誤解される自分」をキライにならないために…

「人から誤解されてしまった」という経験、あなたも一度はありませんか?

「そんなつもりはなかったのに…」と思っていても、それが度重なると友人・恋人・仕事関係にも支障をきたすことも。

そこで、誤解されてしまう行動や理由、誤解されやすい人の特徴などをまとめてご紹介します。

誤解されずスムーズにコミュニケーションができるよう、ぜひ参考にしてみてください。

「誤解される」とは、どういうこと?

そもそもどんな状態が「誤解」なの?

まずは「誤解される」ということについて、解説していきます。「誤解される」というのは、相手に本来の意図が伝わらない、納得してもらえない、受け入れてもらえない状況のこと。

冒頭の「そんなつもりはなかったのに…」という状態です。自分はそんなつもりで伝えた訳ではないのに、相手を傷つけ、怒らせ、失望させる、あるいは相手が距離を置きたいと考えるようになる状況を「誤解される」と表現します。

あなたにも、「Aという意味で伝えた言葉がBと伝わってしまった」という経験はありませんか?このように、誤解されやすい・誤解を招く・誤解を生む言動をしてしまう人のことを、「誤解されやすい人」とここでは表現しています。

 誤解されやすい人の特徴とは?

心当たりがある人は、少し注意が必要かも

(1)    コミュニケーション能力が低い

まず「誤解されやすい人」の最初の特徴として挙げられるのは、 コミュニケーション能力が低いことです。
コミュニケーション能力が低くなってしまう言動の例としては、下記3つがあります。

・言葉が出ない

「自分が今感じていることをこの場で伝えるべきなのか、そうでないのか」が判断できない、あるいは「今は言うべきではない」と判断をしてしまうことなどを指します。相手はあなたからの言葉を待っている状況にも関わらず、「そこまで考えが及ばない」ということもあるでしょう。

感情の表現があまり得意ではないと感じているタイプの人、あるいは初対面の人がたくさんいる場面などで、「言葉が出ない」という状況に陥りやすいといえます。

・言葉が足りない

つぎに誤解されやすい人の特徴として挙げられるのは、言葉が足りないことです。言葉が足りなくなってしまう場面としては、3つあります。1つ目は自分の心の中で自己完結した場合。2つ目は相手と自分の考え方・知的レベル・置かれている状況が同じと勘違いしてしまった場合、3つ目は、単純に主語・述語などを省く癖があるというケース。

いずれにしても「(この人なら)すべてを説明しなくても分かってくれるはず」という、一種の思い込みがあると考えられます。自分を育ててくれた家族などであれば、意図を汲み取ってくれる可能性も高いでしょう。しかし、それ以外の人の場合は汲み取ってくれることを期待するのではなく、「どうすれば伝わるか?」を考えてコミュニケーションする必要があります。

・言葉のチョイスが下手

言葉のチョイスが下手であることも、誤解されやすい人の原因の1つです。単に語彙が広くないという理由以外にも、言葉のチョイスで失敗してしまうことがあります。それは、自己表現に慣れていない場合です。

自分の心持ちや、今置かれている状況をどのように表現すればいいかを適切に判断するには、ある程度の経験が必要になってきます。それは、「自分が発した言葉に対して、相手がどう反応するか」を複数回観察し、学習することで初めて「適切」かどうかを判断できるようになるからです。

経験を重ねることで「相手がこの言葉を聞いてどんな感情を抱くのか」、「この場面でこの言葉を使うのは不適切ではないか」ということを判断できるようになり、コミュニケーション能力が高められていきます。

このようにコミュニケーション能力が不足していると、誤解されやすい人になる可能性が高くなるといえるでしょう。

(2)    人見知りしてしまう

人見知りしてしまうという特徴も、誤解される原因の1つです。人見知りする=人と会う・話すことなどに苦手意識があるということですから、人見知りしない人に比べて「自己開示(自分の思いや考えを話すこと)」の回数が圧倒的に少なくなります。

苦手意識を持てば自己開示が苦手になっていきますし、相手から批判されたわけでなくても「もしかしたら今の発言で、嫌われたかもしれない」と感じ、より口を閉ざして人見知りが加速していくという状況になることもあるでしょう。

(3)    パーソナルスペースが狭すぎる・広すぎる

パーソナルスペースとは、他人に近づかれると不快になる空間や距離のことを指します。これは人それぞれで異なり、また、相手によっても快・不快の距離感は異なります。

それぞれの場合でどのような問題が起こるか、考えてみましょう。

・パーソナルスペースが狭すぎる場合

パーソナルスペースが狭すぎる場合は、相手のパーソナルスペースに入ってしまうことも。あなたにとって心地よい距離感でも、相手は不快に感じている可能性があるということを念頭に置いておきましょう。

・パーソナルスペースが広すぎる場合

パーソナルスペースが広すぎる場合は、相手との距離を取りすぎて逆に警戒される可能性があります。相手に「自分は嫌われているのではないか?」と、まさに誤解を与えかねません。

(4)    愛想・愛嬌がない

愛想・愛嬌がない場合も誤解されやすいといえます。話しかけてくれたのにあなたがあまり反応しなかった場合、相手はあなたに対して「話しかけられたくない人なのだ」と思ってしまう可能性も高いでしょう。

(5)    感情が表に出ない

無表情で笑顔が出ず、感情が表に出ないタイプの人も誤解されやすいといえるでしょう。せめて話す時は少しでも笑顔を見せるなどの工夫をするようにすると、相手にあなたの気持ちが伝わりやすくなります。

(6)    思わせぶりな態度が多い

恋愛などで特に問題となるのが、思わせぶりな態度です。一般よりも優しい対応をした場合、何も思っていない人でも「自分に気があるのだ」と勘違いしてしまうケースもあるでしょう。あるいは八方美人で、「何を考えているかわからない」と思われる可能性もあります。

(7)    マイペースすぎる

マイペースに物事を進める人も、誤解されやすい人です。相手のペースを考えずに物事を進めていくと、「配慮が足りない人」あるいは「どんくさい人」と思われることもあるでしょう。

 誤解されやすい性格はいつ作られる?

人格形成は3歳までって本当?

では次に、誤解されやすい性格はいつ作られるのか、解説していきましょう。

(1)    人間の人格は3歳まで?

脳科学としては、一般的に子どもが3歳になるまでに脳の80%が完成するといわれています。その時期に性格の基礎的な部分が作られ、それが人格の土台となっていくのです。「いないいないばあ」で、見えなくなった後に顔が現れることで、「困ったら来てくれる」という安心感を赤ちゃんに与えることができます。また、赤ちゃんにいろんな表情を見せたり、真似をしたりすることで、赤ちゃんの共感能力を育むことができます。

(2)    「遺伝」と「環境」どちらが影響するの?

「遺伝」と「環境」のどちらが影響するのか気になる人も多いでしょうが、基本的には「遺伝」と「環境」の両方が影響します。しかし、生まれてから全く変わらないというわけではなく、育ってきた「環境」で大きく変わってくる可能性があります。特に子どもが共感能力を鍛えている時期であれば、なおさら。怒りっぽい対応をする親に育てられたら、同じことで怒る性格に育つ可能性が高いです。

 誤解されたままだと、どうなるの?

どうせ理解されないと思う前に

では、誤解を解くことができずに誤解されたままの場合は、一体どうなってしまうのでしょうか。7つの事例を挙げてご紹介します。

(1)    話したこともないのに嫌われてしまう

先に紹介した7つの誤解されやすい特徴を持っている場合、話したこともないのに嫌われてしまう可能性もあります。第一印象で「自分を嫌っているようだ」と相手が思った場合、その第一印象がなかなか抜けないということも多いです。自分の振る舞いによっては話したことがなくても嫌われてしまうということも大いに考えられるでしょう。

(2)    正当な評価が得られない

会社や友人など、あらゆる関係のある人から自分のことを誤解されたままでいると、正当な評価を得られない可能性があります。会社でも毎回にこやかに仕事を担当してくれるAさんと、無表情で対応するあなたであれば、どう考えてもAさんの方が印象はよくなるはずです。

(3)    孤立してしまう

誤解されたままでいた場合、孤立無援の状態になってしまう可能性が高いです。相手も自分が嫌われていると思っていれば近づかないですし、あなたが自分から話しかけてコミュニケーションを取らない限りは、相手から近づいてくれることも考えにくいでしょう。

(4)    嫌なことを押し付けられる

誤解されたままの場合、あなたの好き嫌いも相手には伝わっていないですから、相手も気がつかない間に嫌なことをあなたに押し付けてくる可能性もあります。伝わらないという状況を嘆く前に、誤解を解けるよう努力しましょう。

(5)    信頼関係を築けない

誤解されたままの状態は、相手のあなたに対する勘違いやミスコミュニケーションが連続しているということ。そもそもあなたが相手に対して、あるいは物事に対してどういう考えを持っているかが分かっていないのですから、信頼関係を築くことができません。

(6)    仕事を楽しめない

誤解されたままの状態で仕事を進めていると、仕事を楽しめなくなってくる可能性も高いです。仕事上のコミュニケーションでは、上司・同僚・部下のいずれとも連絡を取る可能性があります。しかし、うまくコミュニケーションが取れない場合、本来はスムーズに進むはずの案件がうまく進まなくなるという危険性が増してしまうのです。

(7)    過度なストレスを抱えてしまう

誤解されたまま物事を進めようとすると、より周りとのコミュニケーションが取れなくなります。これを継続した場合、ストレスのあまり過食や飲み過ぎ、メンタル不調などに悩まされる可能性も。

これら7つの状況に陥らないよう、誤解を解くためにできることとは一体何なのでしょうか?

 誤解を解くためにできることとは?

誤解を生まないための6つの方法

誤解を解くためにできることとしては、6つの方法があります。

(1)    相手の話をよく聞く

まずは相手の話をよく聞くこと。相手に興味を持つことで、相手からも好意を持ってもらえる可能性もあります。また、相手を知った上で自分を知ってもらうことで、相手も「自分を理解してくれたのだから、あなたのことを理解しよう」と思ってもらえるでしょう。

(2)    相手の立場で考えてみる

誤解されやすい人は、相手が自分と同じ考え方であると思いこんでいる場合も多いです。つまり、「自分の立場」で考えていることがほとんど。そのため、相手の立場に対する理解が足りないこともあります。

一度相手の立場で環境や置かれた状況を考えてみると、相手がどうしてほしいと思っているのか、推し量ることもできるでしょう。配慮が足りないというよりも、単純に相手の状況を頭に浮かべてみていないだけということも多いため、一度試してみると案外簡単にできるようになる可能性があります。

(3)    自分を客観的に観察してみる

相手の立場を考えるのが苦手な場合は、相手から見た自分を考えてみると自分を客観視できていいでしょう。誤解されるというのは、他者から見た自分と自分から見た自分に乖離があるということ。自分を客観的に見られるようになれば、自然と相手の立場にも考えが及ぶようになります。

(4)    笑顔を心がける

誤解されやすい人の場合は特に、第一印象が重要です。初対面などの場合は相手も緊張していますから、あなたから笑顔を見せて愛嬌を振りまくようにするとコミュニケーションもスムーズになるはずです。

(5)    ポジティブな言葉を使う

誤解されやすい人は否定的な言葉を使うことが多いと、他者から思われている可能性もあります。否定的な言葉ではなく、前向きで出来事を肯定的にとらえる人は相手からも悪く思われる可能性が低下するはず。できる限りポジティブな言葉を使って会話するようにしましょう。

(6)    伝え方に気を配る

同じ意見を伝える場合でも、クッション言葉を挟んでから伝えるのとでは大きく印象が異なります。相手に「わかりづらい」と伝える場合でも、こんな風に伝えるといいでしょう。「いまひとつ、私の理解が及ばない点がございまして」、「不勉強で申し訳ないのですが」などのクッション言葉を挟んでから、「この点について詳しく教えていただけますか?」などと伝えることで、問題なくわからない部分を教えてもらえるようになるはずです。

 勘違いや誤解も悪いことばかりではない?

誤解は「自分の見え方」を知るきっかけかも

ここまで勘違いや誤解をされることの悪い面を伝えてきましたが、ここからは良い面にフォーカスしてご紹介します。

(1)    自分を知るきっかけになる

勘違いや誤解を他人からされた場合、自分の客観的な特徴に知るきっかけができるはずです。自分自身を俯瞰で見ることで「どういう態度が誤解を生んだのか」と考える時間、「相手からはこう見えていたのか」という気づきを与えてくれます。

(2)    客観的にまわりを観察できるようになる

客観的な視点と実際の自分にギャップがあると気づくことで、周囲の人たちのことも「こういう態度を取っているけれど実際は違うのでは?」と冷静に観察できるようになってきます。今見えていることだけでなく、相手の立場に立って考えることができるため、この場にふさわしい対応がどんなものか、冷静な判断を下せるようになるでしょう。

 誤解される自分も受け入れる

自分にやさしくできていますか?

勘違いや誤解をされてしまう自分に気づいた時、焦っていろいろ変えようとすると空回りすることも多いです。そんな時は、心のバランスを取るためにこの3つを心がけてみてください。

(1)    自分の『個性』だと受け止める

まずは誤解されることも自分の『個性』だと思って、受け止めていきましょう。誤解されることは、相手と自分が同じ人間ではない限り起きる問題です。いろいろ取り組んでも100%消えるわけではないと考えて、徐々に直していくというくらいの考え方を持ちましょう。

(2)    失敗は次の機会の練習だと考える

失敗は次の機会の練習だと考えて、自分を責めないことが大切です。過去を悔やんでも、時間を戻すことは誰にもできません。起こったことを反省したら、きっぱり忘れて次に進みましょう。

(3)    自分にやさしくする

自分をねぎらう、自尊心を大切にしてあげることも重要です。誤解されるのは自分が悪いところがあるからだ、とショックを受けることもあるでしょう。しかし、『個性』だと受け止めて次から改善していくと考えてまずは自分にやさしくすることを習慣にしてください。それができれば、相手を大切にすることもできるようになります。

 誤解される性格を変えたい方へ

「誤解されやすい」を改善する2つのアプローチ

もし、今の誤解される性格をなんとか変えたいと思っているなら、2つのアプローチがあります。ぜひ参考にしてみてください。

(1)    優れたセラピストを見つける

まずは「どうして誤解されるようになってしまったのか」という根底の部分を自分で認識する必要があります。誤解されてしまうのは、自己表現が過剰または不足している状態ということ。

過剰・不足になるにはそれぞれ理由があったはずです。1人ひとりに向き合う真摯なセラピストを見つけて、振り返ってみましょう。過去の感情を認めてあげることで、相手に対する否定的な感情がなくなる場合もあります。セラピストを選ぶときは何をおいても相性が大事です。TV出演などのネームバリューだけにとらわれず、自分が話したい人に絞って会話をするようにしてください。

(2)    NLPを学んでみる

もう1つのアプローチとしては、NLP(神経言語プログラミング)という脳と心をどう取扱えば生きやすくなるかという言語学でも心理学でもある療法です。NLPでは改善法が2つあります。

① コーチング的な改善法

1つはコーチング的な改善法です。「どうしてそう思ったのでしょうか?」「もっと良くするにはどうしたらいいと思うか?」など自分では質問しないことをどんどん質問され、答えていくうちに自分が誤解される性格になった要因、「実は自己防衛でコミュニケーション量を減らしていた。◯◯が怖かった」などがわかるようになってきます。

②トラウマ治療的な改善法

誤解された経験を気に病んでしまっている場合は、トラウマ療法のアプローチを試すのもいいでしょう。自分が持っていた感情を紙に書き写すことですっきりするという方法もあります。まずは心の重荷を取り払って、そこから改善をしていくというステップを踏んでみてはいかがでしょうか。

 まとめ~団体選びのその前に~

コーチングやセラピー、NLPなど、コミュニケーション関連の講座を開催する団体や協会は、今やたくさん存在します。団体を選ぶ際は、ただ学問として学ぶだけでなく、実践的に使えるスキルが身につくこと、目的に合ったスキルであること、そして、適正価格で行っている団体を選ぶことをオススメします。

実生活で使える応用スキルを学び、身につけることでコミュニケーションは劇的に変化します。幸せに生きていくために重要なコミュニケーション。これから学んでみてはいかがでしょうか。

あなたにお勧めの講座です。

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