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【解説】夫婦のコミュニケーション|夫婦のコミュニケーションが崩壊する理由と解決策

一般財団法人日本コミュニケーショントレーナー協会

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【解説】夫婦のコミュニケーション|夫婦のコミュニケーションが崩壊する理由と解決策

「将来が不安…」

「口喧嘩が増えたな…」

「最近、雰囲気が微妙…」

「分かってもらえない…」

「こんな人だと思わなかった…」

「知らなかった部分が見えるようになった…」

夫婦であれば、このようなことを誰もが感じることがあるでしょう。
そして、乗り越える方。距離を置く方。別々の道を歩む方。選択はそれぞれ異なります。

「夫婦関係調査2021(リクルートブライダル総研調べ)」によれば
夫婦関係に満足している割合は67.2%。
日本人の場合、夫婦仲が悪いわけではなさそうです。

反面、総務省の調べでは、2002年の離婚組数29万組のピークから下がったとはいえ
2020年は19万3千組が離婚しています。

※この記事は、結婚の継続を後押しする内容でも、離婚を勧める内容でもありません。
夫婦間のコミュニケーションの大前提をお伝えします。

夫婦のコミュニケーションが崩壊する理由|【コミュニケーションの原則】

多くの方が、コミュニケーションの原則を誤解しているようです。
コミュニケーションの原則はいくつかあります。
その一つが、コミュニケーションの主人公は「相手」だということです。

パートナーを大切にしようとしても、相手がそれを受け取ってくれなければ
コミュニケーションは失敗なのです。

一つの例として、パートナーに誕生日プレゼントを渡します。
それを、相手が喜んでくれれば成功。
もし、喜んでくれなければ、コミュニケーションとして失敗なのです。

「そんなことは分かってるよ!」

「でも、相手が喜ばない場合、プレゼントを贈った方の気持ちはどうなるのよ!」

このように、怒りや悲しみの感情が起こることもあるでしょう。
そして、これらの感情や考え方は、コミュニケーションの問題ではなく、
一人ひとり、自分自身の「心」「感情」「考え方」の問題です。
それを心理の問題と言います。

そうです。

夫婦のコミュニケーションが成功しない理由の一つ!
それは、「コミュニケーション」と「心理」の問題を混同しているからなのです。

「コミュニケーション」の主人公は「相手」です。
「心理」の主人公は「自分自身」です。
「コミュニケーション」と「心理」では、その主人公が正反対なのです。
夫婦のコミュニケーションの秘訣。大枠が掴めましたね。

だからこそ、夫婦のコミュニケーションを円滑にするには
安定したご自身の心理状態が大前提なのです。

夫婦関係が崩壊するプロセス

仲の良かった夫婦にも、距離が生まれることがあります。

共働きが…

家事分担が…

子育ての価値観が…

義両親との関係が…

パワーカップルだから…

このように、生活のすれ違い、まわりとの人間関係、価値観の違いなどで、夫婦の関係に歪みが生まれます。
これは、どんな夫婦にも起きることでしょう。

夫婦仲を改善しようとする工夫が関係を壊してしまうとき

夫婦関係の危機を感じると、それを改善するための工夫がはじまります。
しかし、それが逆効果になることが多々あります。

例えば、相手の話に耳を傾ける「傾聴」です。

夫:「今度、僕が食事つくるよ」

妻:「ありがとう」

こんな感じです。

しかし、以下の場合に傾聴が出来ますか?

妻:「ねぇ! 私の方が家事の負担が多くない?」

夫:「そうだね!」

これが理想的です。
でも、このような「相手」を主人公にしたコミュニケーションが出来ますか?
「イラッ!」としてしまい、感情の統制が難しくないですか?
つい「そんなことないよ!」と言ってしまいそうではありませんか?

こんな場合はどうでしょう。

妻:「私、あなたのご両親が苦手だな…」

夫:「教えてくれてありがとう。君が不快にならないように工夫するね…」

これも理想的です。
でも…。このような「相手」を主人公にしたコミュニケーションに慣れていますか?
湧きあがった感情を、相手にぶつけていませんか?

実は、夫婦間では「傾聴」が難しいことが多々あります。

「傾聴」は大切です。

しかし、近しい人間関係ほど、「傾聴」が困難になるのです。

夫婦。

親子。

子育て。

どちらかが我慢するようになってしまう「傾聴」は、良好な関係構築には役立たないのです。

そうです。夫婦のコミュニケーションにおいて大切なのは、

一般的に言われているコミュニケーションのテクニックだけではなく、感情の統制です。

夫婦の危機のサイン

夫婦を5分観察するだけで93%の確率で離婚を言い当てる
ワシントン大学心理学名誉教授 ジョン・ゴットマンの研究を紹介します。

ジョン・ゴットマンは夫婦関係の研究者として知られています。
彼は夫婦関係や結婚の研究に長年取り組み、特に夫婦の相互作用やコミュニケーションのパターンに焦点を当てました。

将来離婚する夫婦の会話には、決まって次のパターンが見られるそうです。

①相手を軽蔑するような発言をする(軽蔑)
②人格攻撃をする(非難)
③責任のなすりつけ合いをする(自己弁護)
④問題にきちんと向き合わない(逃避)

この4つが夫婦関係の崩壊するサインです。

夫婦のコミュニケーションを成功させるコツ

せっかく縁あって夫婦になったのですから、パートナーとは良好な関係を築いていきたいですね。
ここからは、夫婦のコミュニケーションを成功させるための前提をお伝えします。

相手の人生を応援する姿勢を持つ

あなたは、パートナーの「夢」をご存知ですか?
夫婦間のコミュニケーションには、相手の人生を応援する姿勢が大切です。

①パートナーが大切にしている価値観『○○○』を知っていますか?
②パートナーがあなたに期待している『◎◎◎』ことを知っていますか?
③パートナーに夢があるとしたら、それ『●●●』を知っていますか?

この3つを知っていれば、夫婦の間に溝ができても、お互いの関係を見直すチャンスになります。

なぜならば喧嘩をしたとき、関係が怪しくなったとき、

「あなたは『○○○』を大切にしていたね。もっと『○○○』を尊重するね」

「あなたは『◎◎◎』を期待していたね。もっと期待に沿えるようにするね」

「あなたの夢は『●●●』だったね。その夢を応援するよ」

このような言葉を伝えられるからです。

このような言葉を相手にかけることができたら、より良い関係が構築されるはずです。
もし、このような言葉をかけても関係が崩壊したままなら、ふたりの関係は危ういかもしれません。

自ら謝罪する姿勢・行動をする

夫婦間の行き違いは、何かが原因で起きます。
自分が原因だったり相手が原因だったり、その比率は50対50、1対99、99対1とさまざまでしょう。
どんな比率でも構いません。
夫婦のコミュニケーションでは、自らが先に謝罪する真摯さを持つことが重要です。

夫婦喧嘩したとき、あなたが先に謝罪できますか?

成熟した大人は、自ら頭を下げることが重要です。

心理を統制する能力を身につける

人の心は常に揺れ動きます。
私たちの心は、常に冷静でいることは不可能です。
その上で、自分の感情パターン、思考パターンを理解すること、そして、自己制御する能力が不可欠です。

感情が高ぶったときに、それを引きずらないテクニックも重要です。
負の感情を引きずらないトレーニングには、「瞑想の習慣」「マインドフルネス」「クンバハカ」など、
先人が残してくれた極意があります。
ご自身に合う方法を身につけるといいでしょう。

相手と一緒に成長する

夫婦は共通の目標に向かって努力して、絆を深めることも大切です。
ときどき将来の共通の目標を話し合い、それに向かって歩むことが必要ではないでしょうか?
例えば、一緒に社会起業家としての活動を始めたり、年に一度の旅行に行ったり、ふたりで食事に行く。
素敵な目標ですね。

相手に寄り添う。
一緒に成長する。
そんな目標を夫婦でつくるのはいかがでしょう。

夫婦のコミュニケーションが崩壊する理由と解決策

夫婦間のコミュニケーションについてお伝えしました。
大切なことなので繰り返します。大切なパートナーの人生を応援する姿勢を持ちませんか?

①パートナーが大切にしている価値観を知っていますか?
②パートナーがあなたに期待していることを知っていますか?
③パートナーに夢があるとしたら、それを知っていますか?

夫婦のコミュニケーションは、絶対に成功する方法などはありません。
そして、残念な結果になることもあるでしょう。

それでも、一度は人生をともに歩む決断をしたパートナー。
その大切な存在とともに成長し、その存在を応援する。

そんなコミュニケーションが出来れば、100点満点ではないかもしれないけれど、
心地よい夫婦の時間が生まれることでしょう。

あなたにお勧めの講座です。

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