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自分探しの悩みを解決! あなたが上手くいかなかった原因とは?

一般財団法人日本コミュニケーショントレーナー協会

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自分探しの悩みを解決! あなたが上手くいかなかった原因とは?


私のやりたいことって何だろう?


私はこのままでよいのだろうか?


もっと他にやるべきことがあるのでは?


 


現状に満足できずに、自分の未来に対しても漠然とした不安を持つ人は少なくありません。


その不安を解消するために、旅に出てみたり、自己啓発セミナーに申し込んでみたり、


インターネットで解消方法を調べてみたりと「自分探しジプシー」になってしまう方もいます。


 


あなたの「自分探し」はどうでしょうか?


 


自分探しについて様々な情報が溢れていて、


自分探しの方法を紹介するものもあれば、自分探しなんて今すぐやめろという真逆の意見もあります。


 


どちらの意見が正しいのかというと、おそらく、どちらも正しいのです。


 


私個人としては、「自分探しは誰もが必要なことである」と考えています。


自分自身の幸せのために、自分がどう生きたいのか考えることはとても大切なことです。


 


しかしながら、自分探しは自分との対話、自分を振り返る時間が必要となってくるため、


それができない人が、たた闇雲に自分探しを求めてしまうと、長い間彷徨い続けることになってしまいます。


それをよしとするか否か、ということなのでしょう。


 


自分探しは悩ましい部分もありますが、現状よりも、もっと自分を良くしたいという気持ちからくるものです。


あなたが変わりたい、成長したいという意欲であり、悩むからこの意欲に蓋をしてしまうなんていう選択肢はありません。


 


大切なのは、どのタイミングで、どんなルートで、どれだけの時間を掛けて、


あなたが自分探しをしたいのかということです。


 


本来、自分探しは難しいことではありません。あなた自身が難しくしてしまっているのです。


この記事では、自分探しで悩んでいる方へ、


自分探しが上手くいかない原因を解説し、そこから自分探しの効果的な取り組み方についてお伝えします。


 

そもそも自分探しとは何なのか?

 

そもそも、「自分探し」とは何なのでしょうか?

 

広辞苑で「自分探し」と検索すると、

『自分の現状に満足できず、本来の自分の性格、人生の目的など、納得できるものを探し求めること。』とあります。

 

実際にやっていることをそのまま表現すると、そう定義されるのかもしれませんが、

「納得できるもの」って何なのでしょう? 何かぼんやりとしています。

 

私は「自分探し」とは、このように考えています。この両方が満たされて、自分探しができた状態となります。

 

  • 自分自身がどのように生きたいのか確認すること
  • 自分の社会的な存在意義を見出すこと

 

 

古代ギリシアの哲学者アリストテレスの言葉で、「人間は社会的存在である」とあります。

アリストテレスは、「人間は、自己の自然本性の完成をめざして努力しつつ、

善く生きることを目指す人同士の共同体をつくることで、完成に至る」と言いました。

 

つまり、私たち人間は、自己成長することで幸せを求めるだけではなく、社会という他者との繋がりの中で、

自分のポジションを見つけ、周りの役に立ち、周りと一緒に幸せになることを自然と求めてしまう、ということです。

 

社会的存在というものは、相互関係を失ったら、その存在が消えてしまいます。

そのため、社会的に引きこもった状況にある人は、自分の存在を確認できなくて、

何らかの方法で自分を表現するための「自分探し」をするのです。

 

初めて出産したばかりの母親が、赤ちゃんと2人きりの時間を大切に思っていても、

やっぱり仕事で評価されたいとか、誰かと話がしたいとか、子育てする以外の社会的な繋がりを求めてしまったり、

引きこもっている若者が、インターネット上で自分を表現する場所を持ったりすることもそうでしょう。

 

私たちは1人では、自分の希望する生き方はできないのです。

 

 

自分のやりたいことが分からない、見つからない

 

自分探しの悩みの多くは、「自分のやりたいことが分からない、見つからない」というものです。

そして、その悩みを持つ方の多くが、実は、以下のような間違った思い込みによって、

自分のやりたいことを難しく考えてしまっています。

 

  • 自分にばかり焦点を当てている
  • どこかに理想の自分があると思っている
  • 他人と比べてしまっている

 

自分にばかり焦点を当てている

幸せな未来の自分を思い描くときに、どのような想像をしているでしょうか?

 

まずは自分の身の回りから考えることでしょう。

収入はこのくらいあって、どこに住んでいて、容姿はこんな感じで、服装や持ち物はこんな感じ……

ここまではスラスラと希望が出てくるのではないでしょうか。

 

次に、「そのときのあなたは、どんなことをしているの?」と聞かれたら、何と答えますか?

もしかすると、そこで止まってしまうかもしれませんね。

 

どうしてこのようになるのかというと、自分自身の変化ばかりを考えてしまい、

あなたの周りにいる人へどんな影響を与えているかという想像力が欠如してしまっているからです。

 

先ほど自分探しについて、「自分自身がどのように生きたいのか確認すること」「自分の社会的な存在意義を見出すこと」

この両方が満たされて、自分探しができた状態となるとお話しました。

つまり、あなたが希望する生き方は、社会という他者との繋がりの中に答えがあります。

 

あなたは何をすることが好きですか? 得意なことは何ですか?

未来の幸せな自分の周りには誰がいますか?

あなたが好きなことや得意なことをすることで、誰を喜ばせることができますか?

 

未来のあなたの周りにいる他者を想像してから、

改めて「そのときに、あなたはどんなことをしているの?」と聞いてみるだけで、あなたの視野が広がるかもしれません。

 

また、社会的な存在意義や繋がりというと、すごく大きなものに感じてしまうかもしれませんが、

これはたった1人の他者との繋がりでも、大丈夫です。

「自分はこんなふうに生きてみたい」という価値観を共有できる友人が1人いれば、自分探しはできてしまいます。

自分の価値観を認めてもらったこと自体が、自分という存在を確認することになるからです。

 

あなたは誰に認めてもらいたいですか?

その人と、どんな幸せを喜びあいたいですか?

 

 

どこかに理想の自分があると思っている

あなたが、今の環境や仕事に不満があって、この状態を変えたくて、

「自分が求める理想の環境や仕事が他にあるのではないか?」と、自分に問いかけることはとても大切なことです。

その部分を解決できれば、あなたはもっと豊かに生きることができるからです。

 

しかし、今の自分に不満があって「こんな自分ではダメだ」と、理想の自分を追い求めているのだとしたら……

それはあなたを生きづらくしてしまうことでしょう。

 

なぜなら、正しい答えに辿り着こうと、自分を否定してしまっているからです。

自分を否定した状態の人が、幸せになれると思いますか?

 

そもそも、正しい答えというものは存在しません。良いも悪いもないのです。

人間は誰もが、自分の嫌な部分、短所だと思う部分を持っています。

しかしそれは、「自分を否定すること」とイコールではありません。

 

また、あなたが短所だと思う部分は、他の人から見ると長所であることもあります。

 

  • 優柔不断 → 思慮深い
  • 周りに流されやすい → 他人を尊重できる
  • 計画性がない → 柔軟に行動できる

 

短所に対するあなたの捉え方を、少しずつ変えていけばいいだけなのです。

人はいつでも、何歳からでも変わることができます。

 

何より、今の自分の延長線上に、あなたの未来はあります。

今、あなたは、自分に優しくできていますか?

ここが、未来のあなたが幸せになるための一歩となります。

 

 

他人と比べてしまっている

周りに、自分のやりたいことをやっている人や、天職を見つけてイキイキと働いている人がいると、

「自分も同じように、やりたいことや天職を見つけないといけないのでは?」と考えてしまいがちです。

 

「自分のやりたいこと = 大義」と定義してしまい、何者かになった特別な自分を求めることになります。

やりたいことを見つけること、天職を見つけることは、

あなたが、あなたらしく幸せに生きるための「手段」であって、あなたの「目標」ではありません。

 

やりたいことをやって、生きたいように生きて、あなたが幸せであることが、本来の目標だったはずです。

必ずしも、何者かになった自分である必要ではないのです。

「自分のやりたいこと」を定義するのは、あくまでもあなた自身です。

 

  • 毎日、美味しいコーヒーを飲むこと
  • 笑顔で家族と過ごすこと
  • 今の仕事で達成感を味わうこと

 

日常の一場面でも、小さなことでも、あなたのやりたいことに変わりはありません。

天職を見つけるにしても、今のあなたがやりたいことの延長線上に見つかるのではないでしょうか?

 

何者かになれていない自分に落胆するのではなく、

今は何者でもないかもしれないけど、自分のやりたいことをやり続ける「幸せな自分」を誇ってください。

 

 

 

自分探しに時間が掛かってしまう人とは?

 

ここまでお話したことに、少しも共感できる部分が見つけられなかった人や、以下のような方は、

今すぐ自分探しを始めてしまうと、彷徨う時間が長くなるかもしれません。

 

  • 自分にできることや社会を知らない人
  • 毎日の仕事や生活に疲れて、自分で考えることをやめてしまった人
  • 自分の感情に蓋をしてしまった人

 

自分にできることや社会を知らない人

例えば学生は、進学や就職活動の時期になると、自分のやりたいことについて考えるタイミングが強制的にやってきます。

しかし、自分にできることや社会を知らない段階では、自身の価値観や好みが主な判断材料となります。

そのため「自分探し」といっても、深堀りはできません。

まずは色々な経験をして、世界を広げる必要があります。自分と周りを観察することから始める方がよいでしょう。

 

多くを経験する中で、そのとき何を考え、どう心が感じたのか、

何が好きで何が嫌いで、何だったらやりたい、これだけはやりたくないと思ったのか。

色々な経験の中で共通することは何か、どんどん新しいあなたを発見してみてください。

 

また、社会に出れば、今まで出会うことがなかったタイプの人にも遭遇します。

仲の良い人たちだけで集まれていたときとは、違った経験となるはずです。

 

 

毎日の仕事や生活に疲れて、考えることをやめてしまった人

このタイプの人にありがちなのは、

「強制的に1人を見つめ直す時間を取れば、答えを探すことができるのでは?」と勘違いしてしまうことです。

世間でいわれている「自分探しの旅」に、実際に旅立ってしまいます。

 

確かに、いつもと違う環境に身をおくことで、自分にはこんな一面があったのかと気づくことができるでしょう。

ルーティンワークから離れることで、自分に向き合う時間も取れます。

しかしながら、これらはわざわざ旅に出なくても、日常生活の中でも、受け取ることができるものばかりです。

 

本当は、あなたが考えることをやめた理由が、他にありませんか?

どこかから答えが降ってきたり、誰かが示してくれたりするのを期待していませんか?

自分と真剣に向き合うことが怖いので、仕事に逃げている部分はありませんか?

 

他に理由があるのだとすると、「自分探しの旅」に出ている間に自分について考える時間を取ろうとしても、

なかなか取ることができずに、単なる旅行で終わってしまいます。

 

何より、気力が落ちた状態では、自分探しは上手くいきません。

まずは、今の状況に疲れている自分を癒してあげてください。

 

 

自分の感情に蓋をしてしまった人

自分探しが上手くいく人は、次のような人です。

 

  • 自分の喜怒哀楽、感性を大切にしている
  • ちょっとしたことでも、気づきとして受け止めることができる
  • 相手の気持ちに寄り添うことができる

 

自分の感情に蓋をしている人では、自分探しは上手くいきません。

このタイプの人こそ、旅行に行ってみてください。自分を探す旅ではなく、あなたらしさを取り戻すための旅行です。

 

旅をする中で、感情を大きく揺さぶられる出来事に出会うはずです。

いつもと違う環境で、いつもよりちょっとはしゃいでみたり、いつもより良いものを食べてみたり、自分を癒してみたり。

きっと、自分の感性を取り戻すチャンスが訪れます。

 

このように、自分探しを始めるタイミングによっては、長い時間を掛けなくてはならない人もいることでしょう。

しかし、自分探しをしたいという情熱が少しでもあるのであれば、ぜひ行動に移してください。

 

コーネル大学の心理学者トーマス・ギルオービック教授によると、

私たちを最も苦しめる後悔とは、「自分の理想を生きることができなかったこと」だそうです。

人はしたことよりも、しなかったことに対して、より大きな後悔を感じます。

 

今やりたいと思うことを、今やることが幸せであり、それが自分らしい生き方へと繋がるのです。

 

 

何のために生まれてきたの?

 

ここまで、自分探しが上手くいかない原因とその対応についてお伝えしてきました。

これらを元に、あなたはどのタイミングで、どんなルートで、どれだけの時間を掛けて、

自分探しをしたいのかを改めて考えてみてください。

 

また、あなたはどんなときに幸せを感じるのかについても考えてみましょう。

無理をしていない自然体の自分でいられるとき、そして、周りの人や世間の常識を反映した誰かの理想ではなく、

あなたが理想とする自分を生きているときではありませんか?

 

誰かが定義した幸福感ではなく、あなた自身が社会の中でその定義を見つけて、

こうありたいと思う目標に向かって人生を歩んでいくことが、真の幸福となります。

 

自分探しという言葉に惑わされずに、少しでも、自分がやりたいと感じること全てを、大切にしてみてください。

自分の心と正直に対話をしてみてください。

あなたらしく生きるために、やりたいことを、やりたいときに、やれる自分になりましょう。

 

 

最後になりますが、あなたは「何のために生まれてきたの?」と聞かれたら、何と答えますか?

 

人それぞれ色々な答えがあると思いますが、

今の私でしたら、「やりたいことをやるため」「誰かを幸せにするため」と答えると思います。

自分がやりたいことをやって誰かを幸せにできるって、最高に幸せだと思いませんか?

 

そしてその誰かとは、あなたの大切な人だったり、今後、あなたと出会う人だったり、

もしかすると、あなた自身も含まれるかもしれません。

 

そう、あなたは、無条件に幸せになってよいのです。

「◯◯でなければ」といった既成概念や制約は全て外して、あなたの心に寄り添ってみてください。

 

あなたの幸せは、あなたの心が決めています。

 

著者プロフィール 椎名規夫(公認心理師、NLPトレーナー)

一般財団法人日本コミュニケーショントレーナー協会 代表理事
経歴:社団法人取手青年会議所 1999年理事長

1961年生まれ。茨城県取手市出身。

「変われなければ心理学ではない!」をスローガンに、心理の国家資格『公認心理師』の知識を活かして、日本で唯一、科学的根拠のある心理学をベースにしたコミュニケーションスキル(コーチング、カウンセリング、メンタリング、セラピー、コミュニケーション能力、コミュニケーション心理学)を提供。

エビデンスベースド(科学的根拠のある)心理学とコミュニケーション能力こそが社会人、ストレス社会、人生100年時代に役立つスキルと確信してトレーニングを実施中。

  • 全国6万社が加盟する中央労働災害防止協会でコミュニケーション研修担当
  • 独立行政法人教職員支援機構で全国の小・中、高等学校の教員向けコーチング研修担当
  • 労働基準監督官(国家公務員)合同研修でメンタルトレーニング・コミュニケーション技術担当
椎名規夫トレーナー

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