受容と問いかけ
投稿日:2025年6月17日 / 最終更新日:2025年6月18日

受容と問いかけ
カウンセリングやコーチングをする上で土台になる信頼関係の構築のスキルが
受容+問いかけです。
気持ちは、わからない?
しかし、ここで使われている受容は「あなたの気持ちわかる」「きっとこうだったのね。」など受け入れるような言葉ではありません。
なぜならば、受け入れるというのは、多くの場合、無理があるのです。
それは、人それぞれ体験が違うから。
同じような体験をしても、その時に感じていた感情や表情、考え方、行動は、人それぞれ違うからです。
だから、安易に「あなたの気持ちわかります」などと言ってしまうと、信頼関係が損なわれる危険性があります。
自分ではなくて相手
自分が「わかります。」ではなく相手から「わかってもらえた!」と言う状態を作るスキルが受容です。
受容のスキルとしては1つが「オウム返し」と言うスキル。
これは、相手の言ったことを伝え返すスキルです。
「今日は電車できました。」「今日は電車なのですね。」
こんなやりとりがオウム返しになります。
上手に使うには?
オウム返しのポイントは・・・?
出来るだけネガティブなワードは返さないことです。
例えば「彼に振られちゃった」「振られちゃったんだね」
この様な会話だと、余計落ち込んでしまう方がいらっしゃいます。
オウム返しは出来るだけマイナスな言葉にならないようにすると良いと思います。
「彼に振られちゃった」→「そんな事があったんだね」など,工夫をしながらコミュニケーションをしてみてください。
ねぎらい
受容のもうひとつのスキルがプロセスリフレーミングです。
日本で言うとねぎらいと言うスキルになります。
先ほどのオウム返しは、相手の言葉とコミュニケーションをする。
プロセスリフレーミングは、背景にコミュニケーションをします。
例えば、子供が「ママ・・・テストの点が悪かったんだ。」と落ち込んで、見せてきたとします。
子供の背景は、
「見せたら怒られるかな。」
「お母さん、残念な顔するかな」
「見せたくないな」こんな気持ちがあるのだと思います。
そして、言葉に出ていない気持ちを感じ取りコミュニケーションをすると・・・
「言いづらかったね。」「正直に言ってくれたから嬉しいよ。」
この様な言葉がプロセスリフレーミングといいます。
相手を安心させる言葉が受容です。
こういった言葉がかけられると「わかってもらえた」という気持ちが出て本音で向き合うことができます。
カウンセリングやコーチングでもクライアントが「わかってくれた!」と思うまで問いかけをしても本音での会話は難しいでしょう。
大切なのはしっかりとした受容を使い信頼関係を構築することです。