この日本でも心を傷つける、傷つけられる毎日。
投稿日:2025年6月14日 / 最終更新日:2025年6月14日
ショック。繰り返される殺人、戦争、お金の奪い合い。
日本では戦争が起きていないけれど、
言葉で心を傷つけたり、傷つけられる日常。
戦争が終わらない。
事情はあるんだろう。
イスラエルがイランを攻撃した。
世界で起きていることは、
俺には止めることはできない。
だけれど、
自分と向き合う時間にするしかないんだろうよ。
自分のこと。
冷静に振り返ると、
昔の小さな自分は、
やはり争い、
言葉で家族を殺し、
守銭奴のように稼ごうとした。
さすがに、
この歳になって、
そういうこともしなくなった。
言葉で繰り返し殺してしまった母親は、他界した。
空に向かって後悔と謝罪を伝えることはできるけれど、
人間は、
目に見える武器でなくても、
目に見えない言葉で傷つけ合う。
人間は、
誰しもそういう部分を持っているんだろうな。
そして、
言葉で傷つけ合うって、
やはり深刻だよな。
一度、口から出ちゃった言葉は、
取り消せないもんな。
怖い体育の先生。
俺を殴らなかった。
ウクライナ。
イラン。
そこで起きていることとは、
まったくレベルの違うことかもしれない。
46年前。
高校3年生。
最寄り駅から、
高校まで当時の彼女と手を繋いで登下校していた。
体育が専門の担任に呼ばれてね。
普段怖い先生。
それが優しい声で、
「椎名、頼みがある。お前、駅から学校まで、
〇〇さんと手をつないで登校してるんだって……。
OBがそれを見て『伝統あるわが校の生徒として恥ずかしい』というんだ。
お願いだから、手を繋がないで登校してくれ……」
こんなふうにお願いされたら、
不良だった俺は、
「仕方ねぇーな」と思った。
それで、そうした。
あの時、俺は生涯忘れることのない勉強をした。
あの怖い先生が、
生徒に頼み事するときは頭を下げた。
年下に頭を下げる。
気持ちいいほどに謙虚。
年齢に関係なく。
謙虚で、
真摯に、
正しいことをしている先生が素晴らしく思えた。
ウクライナ。
イラン。
そこで起きていることとは、
まったくレベルの違うことかもしれないけれど、
彼らは正しいことをしているんだろうか?
みんなにとって、
正しいことを考えているんだろうか?
繰り返される戦争。
本当の事情は分かることはないんだろうけど、
正しいことなんだろうか?
学ぶことだけで、
いいのだろうか?
見えない命となった母へ、
どんなに詫びても、取り返しかつかないのに……
武器で誰かの命の奪ってしまった時、
どうなっちゃうんだろう。
戦場では、
そんなことは考えてはいけないんだろうけれど。