人生における「三大高額商品」営業担当者向け「ノンバーバル研修」
投稿日:2025年11月13日 / 最終更新日:2025年11月14日
非言語とは、言葉の本質「意味」のこと
数兆円を扱う企業での研修依頼でした。それを研修が終わってから知りました。もし前もって知っていたら、緊張したかもしれません。
ノンバーバル研修とは、非言語コミュニケーションを扱うものです。非言語(ノンバーバル)とは、言葉の「意味」そのもので、言葉の本来の質を問うことでもあります。また、非言語とは文字通り、言葉(言語)以外でコミュニケーションや意味を伝えるあらゆる要素を指します。
営業スタッフ向け「ノンバーバル研修」。
ノンバーバル(非言語)とは、言葉の「意味」そのもの――言葉の本来の質を問うことです。
また、文字通り「言葉(言語)以外でコミュニケーションや意味を伝えるあらゆる要素」も含みます。
それは、単なる動作や声のトーンに限らず、
「話されている言葉の裏側にある本質的な意味」や「話し手の感情・意図」を伝える役割を担っています。
非言語への誤解
多くの方が、非言語コミュニケーションを非言語要素と混同しています。非言語要素とは、言葉以外で意味を伝えるすべての表現手段のこと。しかし、非言語コミュニケーションで本質的にやり取りされるのは「意味」です。この「意味」を伝え合うことこそ、コミュニケーションの質であり、目的にほかなりません。
営業現場における非言語要素
視覚的要素
人間が受け取る情報の大部分を占めるのが視覚的要素です。営業担当者の人格や信頼性を伝えます。
- 表情・ジェスチャー:笑顔やうなずきは、関心と共感を示し、親しみを生みます。
- 姿勢・態度:正しい姿勢は自信と熱意を伝え、商談の主導権を握る上で不可欠です。
- アイコンタクト:誠実さと真剣さを伝え、信頼関係を築きます。
- 外見・空間:TPOに合った身だしなみや、顧客との距離感(プロクセミクス)も安心感につながります。
聴覚的要素(話の説得力を高める)
話す内容ではなく、話し方によって言葉に深みと説得力を持たせます。
- 声のトーン・大きさ:落ち着いた低音は信頼感を、適切な音量は自信を伝えます。
- 話す速さ(テンポ):顧客のペースに合わせることで共感(ラポール)を形成します。重要な部分では「間」を意識的に取り、強調します。
- ノイズの排除:「えーと」「あのー」といった不要語を減らすことで、専門性と説得力が高まります。
ただし、これらはあくまで「手段」であり、「意味」そのものではありません。
手段だけを学んでも、本来伝えるべき「意味」を見失ってしまっては本末転倒です。
「わかりました」の奥にある意味
営業マンが「お客様のご要望を満たすプランはこちらです」と伝えたとき、お客様が「わかりました」と答えた。
その「わかりました」は、提案の理解なのか、契約の了承なのか、それともずれた同意なのか。営業担当者が、その「わかりました」に込められた本当の意味を感じ取れるかどうか。そこに、非言語コミュニケーションの真価があります。
もし契約につながらない「わかりました」しか聞けていないとすれば、その前段階で、どこかに生じた不一致を見逃していたということ。それは、非言語の意味を感じ取れていなかった証拠でもあります。
研修の目的
人生における「三大高額商品」を扱う営業担当者向けの研修。その目的は、無理に契約を獲得することではありません。
お客様が「より良い選択」をできるよう支援すること。お客様の非言語から意味を感じ取り、言葉にならない事情や背景を察する力を育てること。
それこそが、企業の発展と営業担当者の人格形成につながるノンバーバル・コミュニケーションの本質です。



















