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「許す」という技術の条件

「許す」という技術の条件

投稿日:2025年8月6日 / 最終更新日:2025年8月6日



「悪いことをしたらごめんなさい。」

幼いころに教わった「謝る」という技術。

そして、それを「許す」という技術。
今日は「許す」について少し考えてみましょう。

謝られたら許せますか?

「謝った相手を素直に許すことができないんです。」こんな相談を受けたことがあります。

皆さんはいかがでしょうか?素直に許せますか?

そもそも素直に許す。とは一体どういうことなのか。
コミュニケーションにおいて「許す」という技術は、高度で難しいものなのです。

相手を許す。自分を許す。それらを含めても中々すっきりしないことの方が多いかもしれません。

NGな許し方

ありがちなコミュニケーションで「条件付け」があります。

「〇〇したら許してあげる」「××しないと許してあげない」このように条件を付けるというのはおススメしません。

もちろんエンタメとして、双方が納得しているのであれば問題ないでしょう。
TVなんかで「〇〇できれば△△」なんて企画はたくさんありますから。

ただし、お互いがストレスのかかる条件を付けて、コミュニケーションをしようとしても人間関係は良好になりません。

それどころか、間違いなく悪化するでしょう。

中には自分だけを鬱憤を晴らすために過度な謝罪を要求する大人もいます。
そういった人とは付き合わないのが一番だと思いますが・・・(苦笑)

条件を付けの「許す」は、成熟した大人ならきっとしないでしょう。

モヤモヤするのは?


許してからモヤモヤしてしまう方。
安心してください。(笑)
意外と普通かもしれません。

自分が不快になることをされたとして、ストレスが掛かるのは当たり前のことです。
許しても、許さなくても、きっとモヤモヤするんです。

そんな中、あなたは「許す」という選択をしたのです。
条件付けではなく、「無条件に相手の謝罪を許した」これが大切です。

今後、対象の人とお付き合いをしていくかは別として、、、許すということをしたんです。

傷つけられたから


そうは言っても中々許せないのは当たり前です。
それは、「あなたが大切にしていた体験や学び(尊厳)を傷つけられたから。」それが大きければ大きいほど、相手が謝罪をしても中々許すのが難しいでしょう。

すぐに相手を許さなくてもいいですし、これからも許せないかもしれません。
いつか許す日が来るかもしれませんし、思い出さない方が楽なら、それもよい選択なのでしょう。

そんな中で、「私が悪いから傷つけられたんだ。」
「あの時、私が○○していればこうはならなかったんだ。」このような自分に対する怒りや悲しみに関しては、許してあげてください。もちろん、無条件で。

自分で自分に「ごめんなさい」は、人に伝えるより難しい。
だからこそ、自分に対する「許し」は、人の謝罪を許容するより難しい。

それができると、心はスッと軽くなります。

冒頭の質問「素直に許せない」これは、傷が大きければ当たり前です。
そして「許す」ということを学んでないのかもしれませんし、誤った許し方を使っていたのかもしれません。

そう思った人は、少しずつ慣れていけばいいんです。

家族、友人、職場、そして・・・自分自身

人間関係において毅然と「許す」ことができる人って、魅力的ですよね。


著者プロフィール 猪瀬 健(マスターコミュニケーショントレーナー、NLPトレーナー)

一般財団法人日本コミュニケーショントレーナー協会 理事
厚生労働省の労働基準局所管特別民間法人『中央労働災害防止協会』にてコミュニケーション技術力研修担当

1991年生まれ。茨城県取手市出身。

2007年6月、日本初のコミュニケーション専門スクールのコミュニケーショントレーナー™を統括・指導するマスターコミュニケーショントレーナー。 短時間で受講者と深い信頼関係を構築する能力や、場づくりをする能力が参加者から評価されている。

モットーは「人との関係性を大切にしたコミュニケーション」「出会った人に笑顔と元気を提供する」こと。

実績

  • 全国6万社が加盟する中央労働災害防止協会でコミュニケーション研修担当
  • 独立行政法人教職員支援機構で全国の小・中、高等学校の教員向けコーチング研修担当
猪瀬 健トレーナー

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