日本初(2006年設立)のコミュニケーションスクールとは
投稿日:2026年3月6日 / 最終更新日:2026年3月6日
公認心理師による科学的根拠に基づく教育体系|日本コミュニケーショントレーナー協会(JCTA)
コミュニケーションスクールとは
コミュニケーションスクールとは、
対人関係に必要な知識・心理学・実践技術を体系的に学ぶ教育機関です。
日本コミュニケーショントレーナー協会(JCTA)は、
2006年に設立された日本初のコミュニケーション専門教育機関です。
公認心理師による科学的根拠に基づいた教育体系を特徴としています。
JCTAでは、ドラッカーの思想をもとに、
次の四つの基本原則をコミュニケーションの本質としています。
1 コミュニケーションの主人公は「受け手」である
2 相手の期待を理解する(期待のマネジメント)
3 コミュニケーションには必ず「要求」が含まれる
4 非言語メッセージが結果を左右する
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日本のコミュニケーション教育の原点(2006年7月創設の歴史)
日本コミュニケーショントレーナー協会(JCTA)の誕生
2006年7月、日本コミュニケーショントレーナー協会(JCTA)は、日本で初めて「コミュニケーション」を専門領域とする教育機関として設立・登記されました。
私たちの活動は、2004年3月にまで遡ります。当時は「コミュニケーション能力や心理学を教える」と口にするだけで、周囲からは新興宗教と誤解されるような時代でした。今では当たり前となった「コミュニケーションを学ぶ」という概念そのものが、日本社会にはまだ存在していなかったのです。
転機は、一部上場企業の経営者たちに囲まれたわずか7名による『二十世紀最大の知の巨人』ピーター・ドラッカーのマネジメント研修会での一幕でした。
「君がしているのは、つまり『コミュニケーショントレーニング』ということかな?」 この経営者の一言が、私の頭に稲妻を走らせました。
「そうだ、私たちは対人関係の技術を磨くトレーニングを提供しているんだ」。この瞬間、日本初のコミュニケーションスクールとしての名称「日本コミュニケーショントレーナー協会」が決まったのです。
設立の動機:時代が生んだ「関係性の技術」への必要性
1993年、バブル経済の余韻が残る中、雇用は「買い手市場」でした。企業側が社員を一方的に選ぶ時代であり、上司から部下への対応がどれほど横柄であっても、働く者が簡単に離職を選択しない社会背景がありました。
しかし1995年を境に、日本の労働環境は劇的に変化します。10人入社すれば、同数の10人が離職していくような「雇用崩壊」の兆しが見え始めたのです。時代は変わり、「社員を大切に育て、継続雇用できる組織」こそが、真に強い企業の条件へと時代は変貌を遂げていました。
私個人としても、当時は社員の心に寄り添うことができず、多くの仲間を傷つけ、離職させてしまったという痛切な後悔があります。「組織において、一体何が欠けているのか」。その答えを必死に探し求める中で、1998年の暮れ、恩師である堀之内高久先生との運命的な出会いを果たしました。
JCTAの礎:日本を代表する権威、堀之内高久氏の教え
堀之内高久先生は、日本を代表する心理療法の専門家(セラピスト)です。東日本大震災後、度重なる津波や原発の映像によって心の傷を負った日本国民に向け、NHKの総合および教育チャンネルにおいて、単独で心のケアを担当された「心の専門家」としての権威です。
堀之内先生から受けた、心理学の深い洞察に基づく対人支援の指導。これこそが、単なる「話し方」を超え、人と人の間にポジティブな変化を生み出す「関係性の技術」として、現在の日本コミュニケーショントレーナー協会(JCTA)の揺るぎない礎となったのです。
コミュニケーションの本質的定義とドラッカーの視点
「言葉のキャッチボール」という比喩の限界
2006年当時、コミュニケーションの定義を明確に答えられる人は皆無でした。世間では「コミュニケーションは言葉のキャッチボールである」と語られ、相手が受け取りやすい言葉を投げ、それを返してもらうことが良しとされていました。
しかし、現実はどうでしょうか。朝の「おはよう」の挨拶ならまだしも、仕事で責任を問う場面や、厳しい交渉の場で「キャッチボール」のような悠長なやり取りができるのでしょうか。
私たち人間は、誰かと関わる社会で生活しています。社会には必ず、上下関係、利害関係、感情の関係があります。
そのような環境では、「言葉のキャッチボール」という発想だけでは十分とは言えません。むしろ、それがストレスを生み、一方通行になってしまうことも少なくないのです。結果として、どちらかが忍耐強くストレスを我慢しながら関係を続けることになります。それが、今でも多くの人が直面している現実です。
社会における三つの関係性:上下・利害・感情
人間が社会で生きる以上、そこには必ず「上下関係」「利害関係」「感情の関係」が存在します。この複雑な環境下で、単なる「言葉のキャッチボール」を試みることは、多大なストレスを生みます。結果として一方が忍耐を強いられたり、建前だけで中身のない関係を続けたりすることになります。これが、今もなお多くの人が直面している現実です。
ドラッカーによる定義:コミュニケーションとは「他人との関わり方」
コミュニケーションの目的が「双方向の意思疎通」であるならば、その正体は何なのか。
私は古今東西のあらゆる文献を渉猟しましたが、唯一、本質的な定義を提示していたのがピーター・ドラッカーでした。
ピーター・ドラッカーは、コミュニケーションを「他人との関係の持ち方」として説明しています。つまり、コミュニケーションとは「他人との関わり方」そのものです。 他人と関わる手段を、単なる「言葉のキャッチボール」という表層的な技術に留めてしまうなら、私たちは一生、本音を隠し建前で生きるルールに従い続けることになります。
JCTAは、この社会を生きる「他人との関わり方(関係性)」という普遍、根源的な技術を、科学的根拠のある心理学をベースにして変革することを目指しています。
ドラッカーが示した「コミュニケーションの四つの基本原則」
JCTAでは、ピーター・ドラッカーの思想に基づき、コミュニケーションを単なるスキルではなく、以下の四つの基本原則からなる「他人との関わり方」として定義しています。
JCTAが定義する「コミュニケーションの四原則」は次の通りです。
- コミュニケーションの主人公は「受け手」である
- 相手の期待を理解する(期待のマネジメント)
- コミュニケーションには必ず「要求」が含まれる
- 非言語メッセージが結果を左右する
[第一原則]コミュニケーションの主人公は「受け手」である
コミュニケーションは双方向の意思疎通ですが、その成否を握るのは「受け手」です。送り手がどれほど情熱的に発信しても、受け手が受け取らなければ「伝わった」ことにはなりません。
たとえば、夕食時に「ご飯できたよ」と声をかける母親と、ゲームに夢中の子どもの例を考えてみましょう。子どもが「食べない」と拒絶したり、返事だけして動かなかったりする場合、意思の疎通は失敗です。双方向で意志を疎通させるには、相手の状態(受け取れる状態か)を察する高度な能力が必要なのです。
[第二原則]相手の期待を理解する(期待のマネジメント)
私たちは無意識のうちに「自分の期待を満たすこと」から関わり始めようとしますが、それは相手の抵抗を生みます。
コミュニケーションの成功は、まず「相手の期待」に添うことから始まります。朝の挨拶に対し、無意識に返事を返すのは「返信」という相手の期待を理解しているからです。良好な関係を築くには、自分が何を期待しているか、そして相手が何を期待しているかという「期待の調整」が不可欠です。
[第三原則]コミュニケーションには必ず「要求」が含まれる
他人と関わり合った瞬間、私たちは無意識に何かを要求しています。
たとえば、
- 上司から部下へ: 仕事を引き受けることの要求。
- 沈黙を怖がる人: 「会話を続けてほしい」という相手への要求。
「沈黙がつらい」と感じる方は、実は相手に何かを要求しすぎているのかもしれません。誠実な関係性において、無理に会話を続ける必要はありません。コミュニケーションとは、この「要求」の性質を理解し、適切に扱う技術でもあります。
[第四原則]非言語メッセージが結果を左右する
私たちは、言葉だけを伝えることはできません。言葉には必ず、言葉以外のすべてがついてきます。
言葉は記号に過ぎません。その背景にある「本気」「冗談」「価値観」「人格」といった非言語的メッセージこそが、コミュニケーションの結果を左右します。知識、習慣、人生観など、言葉に乗って運ばれてくる膨大な情報こそが、コミュニケーションの本質です。JCTAでは、言語レベルの技術以上に、この「非言語メッセージ」の整合性を重視しています。
新しいことを習得するための「学習の三原則」
パソコン操作やピアノ演奏、スキーやギターなど、新しいことを習得する際には、共通する「学習の三原則」があります。コミュニケーション力も例外ではありません。この三原則を理解し実践することで、効率的かつ効果的に学び、持続可能な成果を得ることができるのです。
一つ目、正しい知識
スタンフォード大学の心理学者、ケリー・マクゴニガル氏はこう述べています。「最新の研究成果が明らかにしているのは、『ストレスは人を賢く、強くし、成功へと導く』ということです。人はストレスの経験から学び、成長し、勇気や思いやりを持つことができるのです。」
ストレスには良い面とそうでない面があります。もし、ストレスを一方的に避けたいと思い込んでいたとしたら、人間は成長する機会の多くを失ってしまうのではないでしょう。
そこで、私たちJCTAでは、心理の唯一の国家資格である『公認心理師』が定期的に最新の科学的知見を共有し、科学的根拠に基づく知識を提供しています。そして、JCTAでは科学的根拠に基づく心理学を「正しい心理学」と呼んでいます。さらに、これらの正しい知識は、社会を生きる上での最低限に身につけておくべきことです。なぜならば、生きる上で、正しい知識通りに展開することの方が稀だからです。
このように何かを習得しようとするときには、正しい知識を「最低限の基盤」として身につけることが、私たちの方針です。
二つ目、道具・ツール(心・体・言葉)
次に大切なのは、正しい知識を適切な道具やツールを活用して実践することです。たとえば、車の運転では、正しい操作方法と交通ルールという知識が、自動車という道具によって私たちの移動を可能にします。適切な道具やツールを使用することで、学習の質が向上し、複雑な作業を簡素化し、時間を節約することができるのです。
コミュニケーション力(コミュ力)や心理学の学習も同様に、適切な道具を使えば効果的に学ぶことができます。ただし、コミュ力の主な道具のひとつが「心」という安定しにくいものであることが課題です。「心」は「女心と秋の空」と言われるほど変わりやすく、他にも「体」や「言葉」といった道具も扱いが難しいものです。これらをいかに効果的に活用するかが、コミュ力向上のカギとなります。
三つ目、スキル・実践(知恵への昇華)
最後に、実践、振り返り、反省、工夫を繰り返し、正しい知識を知恵に変えることが大切です。車の運転を例にすると、交通ルールや操作方法を知っていても、実際に運転して経験を積まなければ安全な運転技術は身につきません。小さな失敗やヒヤリハット体験をしながら、少しずつ運転技術を磨いていくものです。正しい知識や理論を目的とするのではなく、実際に実践し、失敗を通じてスキルにしていくことが最も重要です。小さな失敗の繰り返しが、最終的には社会生活を豊かにする安全運転につながるのです。
料理の例で考える学習の三原則
ある家族がイタリア料理店で美味しいパスタを食べ、子どもたちから「お母さん、おうちでも作って!」とせがまれたとします。お母さんがシェフからレシピを教えてもらった場合、学習の三原則に当てはめるとどうなるでしょうか。
・ 正しい知識・テクニック……シェフから教わったレシピが基本となる知識です。調理の手順や材料の組み合わせを正確に把握することが、イタリア料理店の味の再現につながります。
・ 道具・ツール……食材、オーブン、レンジ、調理器具、食器などを使います。家庭ではプロの料理人が使う道具と異なるため、同じ味の再現が難しい場合もあります。
・ スキル・実践……お母さんが初めて作ったパスタはシェフの味には及ばないでしょう。しかし、試行錯誤しながら繰り返し作るうちに、シェフの味に近づき、さらには自分なりの工夫を加えることでオリジナルの味が完成していきます。それは「おふくろの味」として、時にプロの味を超える価値を持つこともあるのです。
重要なのは、良きモデルを参考にしつつも、試行錯誤と失敗から学び、自分らしさを加えたオリジナルのスキルを確立することです。学習の三原則は、単に模倣することではなく、自分の特性を活かした卓越性を目指す道なのです。
日本社会における「コミュニケーション」の変遷
明治から現代へ:輸入された概念としての「対話」
日本で「コミュニケーション」という言葉が普及したのは明治時代以降、西洋の概念を翻訳する過程でのことでした。1950年代の高度経済成長期を経て広く使われるようになりましたが、本来の日本文化には「以心伝心」「空気を読む」「暗黙の了解」といった、言葉に頼らない高度な非言語文化が根付いていました。
1990年代〜2000年代:能力としての認識
1990年代に入り、ビジネスや教育の現場で「効果的なコミュニケーション」が注目され始めました。2000年代以降は、「コミュニケーション能力の差が人生の成功を左右する」という考え方が浸透し、医療、福祉、教育などあらゆる分野でその必要性が認識されるに至りました。
日本独自のスタイルと西洋文化の乖離
日本のコミュニケーションは、行間を読み、婉曲的な表現を好む「高コンテクスト」な文化です。一方、西洋では自己主張や明確な論理が重視されます。この文化的なギャップが、現代のビジネスや対人関係における摩擦の原因となっています。
JCTAは、こうした日本固有の文化背景を理解した上で、公認心理師の知見を用いた「科学的な関係性の構築」を提唱しています。
よくある質問(FAQ):日本コミュニケーショントレーナー協会(JCTA)について
Q1. 日本コミュニケーショントレーナー協会(JCTA)はいつ設立されましたか?
A1. 2006年7月に日本で初めて「コミュニケーション」を専門領域とする教育機関として設立・登記されました。 活動自体は2004年3月から開始しており、日本におけるコミュニケーション教育のパイオニアとして20年を超える歴史を持っています。
Q2. 他のコミュニケーションスクールとの大きな違いは何ですか?
A2. 「公認心理師(国家資格者)」による監修と、科学的根拠(エビデンス)に基づいた指導に特化している点です。 単なる個人の経験則やパフォーマンスとしての話し方ではなく、ドラッカーの理論や心理学・行動科学に基づいた「関係性の技術」を体系化して提供しています。
Q3. 具体的に、どんなコミュニケーション能力が学べるコミュニケーションスクールなのですか?
A3. コミュニケーションの定義「コミュニケーションは自分以外の他人との関わり方」が指針です。
初級者向け
- 『コミュニケーション能力1級認定コース』は、「聞き方」「伝え方」
- 『心理カウンセリング & コーチング1級認定コース』は、相手や状況に合わせてコーチングとカウンセリングを自在に使う基本
- 『心理セラピスト & コミュニケーション心理学1級認定コース』は、本当の心の健康・自由・愛の学習
- 認定証オンライン
- 『メンタルコーチ & メンタルトレーナー1級認定コース』は、心の健康をテーマにレジリエンスを鍛えます
- 『エビデンスベースド心理学1級認定コース』、人が自然に変わる技術をまなびます
その他にも、中級、上級、プロ向けの講座を提供しています。
Q4. 「関係性の技術」とはどのようなものですか?
A4. 単なる「言葉のキャッチボール」を超え、社会における「上下・利害・感情」の三つの関係性を適切に扱う技術です。 ドラッカーが定義した「コミュニケーションとは他人との関わり方である」という本質に基づき、相手の期待をマネジメントし、非言語メッセージを整えることで、双方向の意思疎通を実現する実践的なメソッドです。
Q5. 心理学の知識がなくても受講できますか?
A5. はい、可能です。JCTAでは「学習の三原則(正しい知識・道具・スキル)」に基づき、初心者の方でも段階的に学べるカリキュラムを用意しています。 難しい理論を目的とするのではなく、日常生活やビジネスシーンで「使える知恵」に変えるためのトレーニングを重視しています。
Q6. どのような講師が指導にあたっていますか?
A6. 国家資格である公認心理師をはじめ、専門的な知見と豊富な実務経験を持つトレーナーが指導します。
最新の科学的知見(エビデンス)をアップデートしている専門家集団の研修実績です。
- 総務省の「コミュニケーションの基礎に関する研修」
- 厚生労働省の労働基準局所管特別民間法人 中央労働災害防止協会の「コミュニケーション技術力研修」
- 独立行政法人 教職員支援機構の「全国の小・中・高等学校の教員向けコーチング講座」
- 「国家公務員(労働基準監督官)向けストレス対策研修」
総務省、厚生労働省、教職員支援機構など、公的機関での15年以上の継続的な研修実績。




















