子育て、怒っちゃうのは仕方がないの?
投稿日:2025年5月30日 / 最終更新日:2025年5月28日
どうしようもなくて……
毎日、毎日、
忙しくて……。
時間がなくて……。
そして、
子どもは言うことを聞かない……。
朝、起きない……。
学校に間に合わない……。
だから、
怒鳴ってしまう。
そして、
自己嫌悪に沈む。
夜、寝顔を見ながら、
反省する。
涙がこぼれる。
……その繰り返し。
(※お母さんはスゴい。だから、無償の愛を上手く伝えられなくて悩むんだなぁ……)
「頑張って生きてるのに……
こんなとき、どうすればいいの……」
かけがえのない子どもと、
うまく向き合えない。
「どうしようもない……」で済めばいいけれど。
子どもが小さいとね……
家を出ていくこともできないからね……
俺に言えた義理はない。
子育てに失敗した父親。
妻。
母親が情愛をもって育てたから、
二人の息子が育まれた。
それは事実だろうな。
後悔先に立たず。
子どもを怒るって、どういうこと?
笑い話じゃないよ。
もう、15年くらい前かな。
あるお母さん。
「娘を叱ると、興奮してきて怒鳴っちゃう」
「そんな怒鳴りまくる自分に耐えられなくて、限界まで怒鳴る」
「あとで謝るんだけれど、これって、どういうこと……」
一般的に、
力関係で親が子より上だから、
子どもは我慢するしかないよね。
経済力がない子どもは、
まだ自由になれないんだ。
それを知っていて、
安心して怒鳴っちゃうこともあるんだろうね。
俺はそうだった。
最悪な父親だろ……
他の方はわからない。
躾で、
そうなってしまう親もいるのかもしれない。
事実は、子育てに慣れていない。
だいたいが、
はじめて母親、父親をやる。
子どもも、
はじめてその親の子どもをする。
お互い慣れてない。
私たちも、
子育てに慣れない両親、
兄弟、
祖父母に育てられた。
子ども、
親、
家族、
慣れない同士が関わり続けてきたのは事実でしょう。
であれば、
子どもを叱りすぎた時。
子どもに怒鳴っちゃった時。
親が子どもに謝罪するのは、
当たり前だよな。
そして、
もし、自分が親に育ててもらったのであれば、
慣れない子育てに感謝するしかないのかなぁ?
「生まれたくて、俺がいるんじゃない……」
「誰も、産んでくれって言ってねーよ……」
きっと、みんな同じだよ。
だけれど、現実に生きてるんだ。
なぜ、そうなのかは誰もわからない。
みんな分からないはずだ。
それなら、
わからない人生を、
一所懸命に生きた方が気持ちよくねぇ?
と、50歳を超えるころから思えるようになった。
一人ひとりの人生。
他人を理解することなんかできないけれど、
子育てで最悪だった父として、
少しでも善い背中見せたいなぁ!って思う。
これが、
子どもを怒鳴ってしまった恩寵か?
子どものおかげで、
より善く生きられるようになれた。
やはり、子どもを傷つけ。
妻を傷つけ。
両親を傷つけ。
その恩恵は一つ。
良心に気づき、
より良く生きる選択ができるようになった。
少しは大人になったよ。