朝の邂逅(かいこう)
投稿日:2026年3月11日 / 最終更新日:2026年3月11日
朝の陽光が、体を通ってゆく。
年に一度か、二度の邂逅。
それは、温かいのでもなく、
神秘でもないのでもなく、
ただ、やさしい理(ことわり)が開かれるよう。
あまりに心地よく、
これまで幾度も求めてきたけれど、
自ら求めても、
陽光は応えてはくれない。
ただ、自然にあやかった時、 それはやってくる。
リズムがあり、
己の無力さに打ちひしがれ、
その中に身を投げ出すことを許された時、
それはやってくる。
生まれ落ちた時から備わっていた、無条件の愛。
信じるということ。
自ずから道が開かれてゆく。
迷うときは、いつも、 身勝手ゆえだった。
叡知は我を通して、
時間をかけて教えてくれる。
ただ不思議なのは、
最初からその種があるのなら、
なぜ開くまでに、
これほどの時間がかかるのか。
桜のように、 機(とき)が熟すのを待て。
一人で生きているんじゃないから。
……そうなのか。
なるほど、
自分が照らされていないときは、
まわりを祝福する機会か。
まわりを祝福するとき――それは至高の恩寵。
それなら、いつも輝いていられる。
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