『本当の自由』とは。41歳年下の目力に押される。男の深いところに潜むって「上でいたい」「すごいと思われたい」ってなんだ。
投稿日:2025年6月11日 / 最終更新日:2025年6月11日
自分で驚いた。
仲間を見くびる言葉を言ってしまった。
一緒に生きてきた一つ年下のアイツの悪口を言ってしまった。
なぜだ?
罪悪感?
不甲斐なさ。
男の深いところに潜む「上でいたい」「すごいと思われたい」という欲求とは?
「社員は、何名いますか?」
「年商、どれくらいですか?」
「店舗は、どれくらいありますか?」
俺、
無意味に競ったな。
そして、
みごとに負けた。
俺には、
そういう能力はなかった。
なぜ、そんな馬鹿なことで競ったのかな?
今は、その理由がよくわかる。
自分を評価する価値判断の物差しが、
外側にあったからだ。
おかげさまで、
いろいろな経験をさせてもらった。
自分の内側に評価基準を持てるようになったから、
本当の自由を手にすることができた。
男の深いところに潜む「上でいたい」欲求とは?
「俺、年収、7桁超えた……」
「俺は、社会を変えるんだ……」
(自分が社会そのものだという自覚があればいいみたい)
「売上、○○億円を超えたよ……」
誰かより上。
なにかと比べる。
これって、
「生き残りたい」という原始的衝動の表れなのだそうです。
これは、生物的・進化的な側面からも説明できるようです。
人間は社会的動物であり、
群れの中で「評価される」ことは、
生存や交配のチャンスを増やすことと直結していました。
特に男性の場合、
歴史的に「力」「知恵」「リーダーシップ」が生存競争での地位向上の鍵でした。
つまり、「上でいたい」欲求は、
「群れの中で認められ、居場所を確保し、生き延びる」ための衝動とも言えるのです。
なるほど、
それで、
群れに入らなくても、居場所を確保し、生き延びている「働かない者」も増えたのか?
群れるって、面倒だよね。
独自のルールがあるし。
原始的な承認欲求はヤバイ。
「上でいたい」という欲求は存在証明としての欲望。
「自己の存在を確かめたい」 という渇望の現れ。
誰かに「すごいね」と言われたとき、
自己の存在が外から承認され、
実在感が生まれる。
この感覚は、特に「競争や成果」にアイデンティティを置いてきた男性に、
強く見られる傾向があります。
男社会に埋め込まれたヒエラルキー信仰。
多くの文化において、
男同士の関係性はヒエラルキー構造(上下関係)で成り立つ傾向があります。
「上でいたい」という感情は、
ある意味で社会的学習の結果でもあるのです。
「強くなければならない」
「勝たなければならない」という原始的な刷り込みが、
無意識の中に根づいているのです。
早く脱出しなくちゃ。(笑)
ところが、
それを
昨日、突然やってきた41歳年下の不動産会社の営業マンに出しちゃった俺。
23歳の彼は、64歳の俺を値踏みしようとした。
営業マン23歳:「土地、売りたいんですよね」
俺64歳:「売りたいなんて言ったことないよ。お宅が買いたいって言うから……」
営業マン23歳:「そうでした。買った時はいくらだったんですか?」
内心、何でそんなこと知りたいの?
俺、言いたくないし……
タダみたいな値段だから……
俺64歳:「俺が買った価格はどうでもよくない。お宅が買いたい金額を教えて……」
41歳年下の男の目が、俺を威嚇する。
心の声が聞こえてくる。
「おじさん!いくらなら売るんだ……」
その心の声に耐えられなかったおじさんの俺。
「不動産屋ってのは……」と、
世話になった仲間の悪口を言ってしまった。
かなりショック。
そう。
「上でいたい」「なめられたくない」「すごいと思われたい」という衝動で、
41歳の男の子に悪言を吐いた。
未熟な俺。
あーぁ……。
動物的な本当を消すことはできないのか?
「上でいたい」という原始的な欲求とは、
男という生き物が、
自らの存在をどう保とうとしているかの雄たけび。
それを責めることはできないし、否定するのではなく、
むしろ「なぜそうなってしまうのか」を問うことで、
男性性の成熟につながるかもしれません。
仲間の悪口を言ってしまった俺は、
天に向かって謝った。
そして、
本当を教えてくれてありがとうと感謝を伝えたんだ。
これを『本当の自由』な生き方って言うんだ。
年齢に関係なく、
相手を探ろうとする目つき、
態度は、
自分を揺るがせる。
心って、
態度ににじみ出るよね。(笑)