【解説】変わるとは。テクニックではなく、自らの中から生み出されていく。
投稿日:2025年6月10日 / 最終更新日:2025年6月10日
テクニックでは変われない。
変わるとは自分の中から生み出されるから……
「自己犠牲」で生きてきたことが、
生きる力になる。
突然、「仕事がなくなった……」をきっかけに、
ご自身の天職に出会う。
パートナーの不倫から、
自分で傘をさして生きる力を得る。
より善く生きられるように変わるまで、
思いもしなかった驚き、
大きな出来事には少し時間がかかる。
なぜならば、
起きた出来事の意味を受け取るまで、
時間がかかるから……
人の変容とは、
ほんとうの意味を受け取ることでしか起きない。
そこから心の置き所、生き方が変わってゆく。
本人からにじみ出てくる。
それを、
古の賢者たちは、
態度が変わったという。
変わることを告げる巫女からのSNS
嬉しいメッセージをいただいた。
(自慢したいわけではありません。こういうだけで自慢か。)
人が変わるプロセスを知ってほしい。


変わるとき。
誰もが、
このプロセスを通る。
摂理。
ときに辛い出来事が、
自分らしく生きる力となることを知っている。
もしくは、
出来事を避けて、
それを見ないように生きる。
それも仕方がない。
ただ、慧眼を失ってしまうかもしれない。
変わるプロセス。
人は、どのように変わるのか?
ベタに示そう。
はじまりは、
心理教育。
大前提を伝える。
たとえば、科学によると、
「変わるとは、○△■×……」と伝える。
変容の前提を伝える。
ただし、
相手に圧をかけないように!
2、つぎに、変わるって、どういうことなのか?を伝える
たとえば、
私の場合、
過去の栄光を語り合うコミュニティに参加しなくなった。
酒を飲みかわす時間を止めた。
家族とは、よく飲むようになった。
数年前と、まったく逆。
子どもたちを叱らなくなった。
彼らに感謝を伝えることが増えた。
このように、
自らの態度が変わることを変化という。
また、
使命を見つけた者は、
やはり言葉が少なくなる。
言葉が少なくなる理由は、
ほんとうのことを伝えることが難しいと自覚するからだろう。
変化とは、
テクニックを学ぶセミナー、
ハウツー本、
借り物の知識では起こらない。
変わるには、
その本人が自分と向き合うことでしか起こりえないからだ。
これまでを味わい尽くす。
『自分とは何か?』
これだけを突き詰める。
3、テーマの善悪を問わない
たとえば、
クライアントが自己犠牲のテーマを語る時、
それを悪と思うから苦しむ。
クライアントの目標は、
苦しみから脱すること。
人は、苦しみを嫌う。
苦しまない人生の方がいいに決まっている。
しかし、自己犠牲の善悪は分からない。
だって、クライアントがそれを選択してきたんだから。
どんな事情、背景であれ、
それを選択してきたんだ。
そうであれば、
するべきは、
後悔ではなくて、
それを選択せざる得なかったことへの労いではないのか?
問うべきことは、
自己犠牲の善悪ではなく、
選択を続けた自分が「在る」こと。
なぜ、嫌なことを選択し続けたのか?
なぜ、今になって変えたいのか?
間違っても、
自己犠牲の性格を変えるワークなどはやらない。
そんなのは、まったくと言っていいほど意味がない。
実践心理学と言われるものを、
トレーナーとして20年以上、伝える仕事をしている。
ワークなんてやらなくても変われる。
逆に、
参加者にワークをさせて、
“変わった気分させている”トレーナーには、
少し訝しさを感じる。(少しじゃないか。)
その実践心理学の開発者が日本でワークショップを開催したことがある。
創始者である彼は、
デモンストレーションのワークで、
みごとな言葉を駆使しただけだった。
特別なワークなど、なに一つなかった。
創始者の彼は知っている。
クライアントを変えるためのワークは、
ほとんどうまくいかない。
ワークは、
クライアントが“出来事の本当の意味”に気づくためだけにある。
だから、
ワークは、やってもやらなくてもいいんだ。
クライアントに必要なのは、
普遍の言葉。
そして、
核心に気づいたクライアントは、
それを新たな問いとして生きるんだ。
それは、
言葉で表現できないほどの美しさなんだ。
ガイドの自分も涙があふれてくる。
さて、巫女からの感想の中には、
『恩寵』、
『僥倖』、
『律動』といった言葉があった。
それが人を変えるリソースだ。
リソースとは言葉だ。
それだけなんだ。
4、人を変える方法を染み込ませる
言葉の意味に気づいてもらうこと。
出来事の本当の意味に気づいてもらうこと。
それを新たな問いにして生きること。
私のつたない言葉では、
伝えきれない。
ただ、それだけなんだ。