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簡単なテストでは自分はわからない理由|心理学でわかる“本当の自己理解”の深め方

簡単なテストでは自分はわからない理由|心理学でわかる“本当の自己理解”の深め方

投稿日:2025年11月20日 / 最終更新日:2025年11月20日

はじめに:簡単なテストでは「自分」はわからない

SNSで流行する“3分診断”や“性格チェック”。

手軽で楽しい一方で、「なんか違う」「これで自分の本質がわかるの?」と疑問を感じたことはありませんか?

心理学的には、短時間・少ない質問で本当の自分を測ることはできません。

この記事では、その理由と「本当の自己理解」を深める方法を解説します。

なぜ簡単なテストでは自分はわからないのか?【心理学的な理由】

性格は固定ではなく“状況で変化する”

心理学では、性格は環境・相手・役割の影響を強く受けるとされています。

  • 仕事では落ち着く
  • 家族の前では安心してよく話す
  • 人が多い場所では疲れやすい
    こうした違いは矛盾ではなく、人として自然な反応です。

短いテストは「複雑さ」を拾えない

信頼性のある心理検査は数十〜数百問。

数問の簡易テストが当たらないのは当然です。

気分や体調で結果が変わる

その時の感情状態(不安・疲労・緊張)が答え方を左右します。

“理想の自分”で答えてしまう

人は無意識に「こうありたい自分」を選びがちであり、本質ではなく“願望”が反映されることもあります。

自分が「わからない」と感じるのは悪いことではない

心理学者たちは、自己理解を“生涯を通して深まっていくプロセス”と捉えています。

短いテストで本質がわからないのはむしろ当然で、「自分はこんなに複雑なんだ」と理解できている証拠でもあります。

本当の自己理解が深まると起きる変化

● 選択に迷わなくなる

自分の軸がわかることで、判断がスムーズになります。

● 他人の意見に振り回されなくなる

「自分の基準」が育つので、必要以上に比較しなくなります。

● 関係性のストレスが減る

どういう人や環境で疲れやすいかが分かるため、調整しやすくなります。

心理学が推奨する“本当の自己理解”の方法

● 行動を記録し、パターンを見る

「どんな時に疲れたか/楽しかったか」を書くと本質的な傾向が見えます。

● 他者フィードバックを取り入れる

心理学の“ジョハリの窓”が示すように、人は自分の盲点を他者の視点で知ることができます。

● 長期的に振り返る

日ごとの気分ではなく、半年〜一年単位で自分の傾向を分析することが大切です。

● 対話による探索(カウンセリング・コーチング)

専門家との対話は、自己理解の確度を高める方法として有効。

簡単なテストは“入口”として使うのが正解

短い診断は「なんとなく方向性を知る」ためのツールです。

地図アプリで現在地をざっくり確認するようなもの。

本当の自己理解は、日常の行動・人間関係・価値観を積み重ねていくことで深まります。

まとめ:自分は簡単なテストではわからない。だからこそ面白い

人はシンプルな存在ではありません。

経験や環境に応じて変化し続けるため、短時間のテストでわかるはずがない。

その“わからなさ”こそが、あなたの複雑さ・豊かさ・魅力でもあります。

心理学の視点を取り入れながら、時間をかけて「本当の自分」を見つけていきましょう。

著者プロフィール 猪瀬 健(マスターコミュニケーショントレーナー、NLPトレーナー)

一般財団法人日本コミュニケーショントレーナー協会 理事
厚生労働省の労働基準局所管特別民間法人『中央労働災害防止協会』にてコミュニケーション技術力研修担当

1991年生まれ。茨城県取手市出身。

2007年6月、日本初のコミュニケーション専門スクールのコミュニケーショントレーナー™を統括・指導するマスターコミュニケーショントレーナー。 短時間で受講者と深い信頼関係を構築する能力や、場づくりをする能力が参加者から評価されている。

モットーは「人との関係性を大切にしたコミュニケーション」「出会った人に笑顔と元気を提供する」こと。

実績

  • 全国6万社が加盟する中央労働災害防止協会でコミュニケーション研修担当
  • 独立行政法人教職員支援機構で全国の小・中、高等学校の教員向けコーチング研修担当
猪瀬 健トレーナー

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