対人関係の悩み:「まわりを受容するコミュニケーション法を教えてください」
受容がテーマの場合、
大きく二つあります。
上辺の受容。
そして、
相手を受け入れる受容です。
そして、「相手を受け入れる受容」は、
原則的に不可能です。
職場、
上司と部下、
親子、
夫婦、
このような場面で、
まわりを受容することは難しいのです。
例えば、
「婚約者が既婚者だった」という出来事があったら、
「相手を受け入れる受容」が簡単ですか?
お金を貸した友達が、
仕事もしないでパチンコばかりしていたら、
「相手を受け入れる受容」ができますか?
「相手を受け入れる受容」とは、
自分が大切にしている価値観を手放すことに繋がります。
残念ながら、
価値観を手放すことは容易にできないのです。
それは、相手も同じです。
相手の価値観を操作することは困難です。
結局、「相手を受け入れる受容」に悩む方は、
自分を苦しめる結果になります。
そうです。
相手も、自分も、
変わることは辛いことなのです。
コミュニケーションは相手を理解することからスタート!
だから、上辺の受容からはじめましょう。
そこで、
日常生活では「相手を受け入れる受容」する前に、
相手を理解する「上辺の受容」から始めることをお勧めします。
「上辺の受容」と聞くと、
薄っぺらいと感じるかもしれません。
そこで、
「上辺の受容」は、
「相手を理解する」ことと考えてください。
「相手を理解する」ことは、
相手を尊重するコミュニケーションの入り口です。
深い信頼関係構築の第一歩です。
「理解する」とは「大切にする」こと。
例えば、ゲームに熱中している子どもに、
母親が「勉強しなさい!」と叱ったとしましょう。
そんな時、
多くの子どもは母親の意見を受容したくないと考えるでしょう。
そして、
母親から「それ以上ゲームをするなら取り上げるわよ!」と怒鳴られると、
子どもは仕方なくゲームを止めるかもしれません。
しかし、これは子どもが受容したわけではありません。
将来のトラブルの元を重ねているだけです。
いつか、子どものストレスが爆発します。
そこで子どもを理解することを試してみましょう。
それは、自分の大切なことより相手を優先してみることです。
(相手と自分が大切にしていることを価値観とよんだりします)
ゲームに熱中している子どもに、
「楽しそうだね」
「ゲームが好きなんだね」
「勉強より夢中だね」
と優しく声をかけることです。
これが理解することです。
最初に子どもを理解したメッセージを伝えてから、
今度は母親が自分の大切なメッセージを伝えて、
理解してもらえばいいのです。
「お母さんは、勉強もしてくれたら嬉しいな!」
「お母さんは、ゲームをしているのを見ていると心配になっちゃう!」
「お母さんは、勉強が心配なんだ!」
このように伝えればいいのです。
今回の事例の場合、
子どもは「ゲーム」という価値観を大切にしています。
母親は、
「子どもの将来」という価値観を優先したいのです。
価値観の違いが、
コミュニケーションのトラブルを引き起こすのです。
価値観の違いは戦争を引き起こすこともあるのです。
現在でも宗教という価値観の違いで、
世界中で争いが絶えません。
価値観の違いが戦争に発展します。
私たちは多様な価値観を持って生きています。
だから、
相手を受容できない場面が多いのが当たり前なのです。
だからこそ、
相手を理解することからはじめることが大切です。
時には、
抵抗なく相手を受容できる時もあります。
しかし、それは稀です。
ある方は、
結婚生活を成功させるコツを次のように伝えています。
「大切にしている価値観が共通しているよりも、
嫌な価値観が共通している相手を選ぶこと!」
相思相愛で結婚しても、
まったく同じ価値観の夫婦は稀なのです。
だから、
相手を理解することからはじめてください。
そして、それは尊重するということです。
相手が大切にしている価値観を尊重し、
相手と私は『違うことを大切にしていること』を受容するのです。
違いを受容するのです。
受容とは、
違いをもたらす違いを受け入れることでもあるのです。
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