「カウンセリング」「コーチング」を2年、3年と学んでも上手くならない一番の理由。
学ぶことは良いことです。
そして、学んだことが無駄になることはありません。
その上で、
最近、たくさんの方から寄せられるご相談にお答えします。
「5年間、コーチングを学んでいるのに上手くいかない!」
「70万円、カウンセリングの学校にかけたけれど
相手が変わらない!」
「お恥ずかしいです。臨床心理士ですが、
どうやって話を聞けばいいのか教えてください!」
20世紀最高の知の巨人、
ピーター.F,ドラッカー氏は次のように記しています。
「コミュニケーションをする場合に
知覚に関する限界の中で最も重要なものは、
生理的な条件ではなく、
文化的・情緒的条件であるのが普通である」
そうです。
学んだスキルが日本文化に合わないのです。
そして、
情緒的条件に外れているのです。
例えば、
大切にしていた仕事でミスしたとしましょう。
すると、その直後の心の状態は以下のように分かれます。
Aタイプ:挽回してミスを帳消しにしたいと頑張る人間 20%。
Bタイプ:落ち込む人間が60%。
Cタイプ:ミスに気づけない人間20%。
Aタイプの人間に、
「君はどんな自分になりたい!」
「理想的な自分とは、どんな状態かなぁ?」
とコーチングすれば役立つことがあるかもしれません。
しかり、
Bタイプ、
Cタイプの人間には情緒的条件を無視したコーチングは、
効果がないばかりでなく、
嫌われることになるのです。
そして、相手が落ち込んでいる状態なのに、
その場を読めないで、
「どんなやり方をすればよかったかな?」
「次回、上手くできるとしたら何を変える?」
などとコーチングすると最悪です。
『あの人は気持ちが感じないロボットみたい!』と思われてしまうのです。
これでは、
人間関係など良くなるはずがありません。
人間関係が良くなければ、
コミュニケーションの成立は難しくなります。
学んだ時間も、
無駄ではありません。
ただ、アメリカから伝わったコーチングや心理学を、
日本で使うには、
日本文化という背景にあわせることが先なのです。
どうか、
貴重な時間とお金をかけて学んだスキルを、
日本文化という土台を尊重して使ってみてください。
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